雨が降ると思い出す。 片手に0歳のキミ 片手に10kgのお米 目の前はどしゃ降りの雨。 「お困りですか?」 プラチナ世代のご夫妻が傘を差してくださった。 私たちは、そういう優しさに包まれて生きてきた。 「ありがとうございました。彼女は16歳になりました。」
つくづく思う。 あなたを育てるのは とても楽しい。 こんな毎日を、ありがとう。
4歳の時にきてくれた、きょうだい。 それから 11年間、いつも一緒。 どんな時も一緒にいてくれた。 病気が見つかって 余命はあと半年と言われている。 来年も、その次も、その次の次も その次も次も次も… 桜を一緒に見たいよ。 キミが大好きだよ。
キャプションも解説パネルも ひとつひとつ、時間をかけて じっくり読む。 その人の大切なものが書かれているから。 そして、パタパタパタと走ってきて 「ごめんね、待たせちゃった」 私はね、キミの姿を見ているのが 本当に楽しいよ。