おはよー
眠たい眼を擦りながら俺は今日も生きている。
子供達は今日もぺたぺたとドラゴン姿で歩いてる。
可愛いものだが、俺がここにいていいのか少し考えてしかう。
紫音「ヴィム」
「坊ちゃん」
坊ちゃんがとても心配げな顔をしていた。
俺は坊ちゃんの頬に手を添えて撫でた。
ヴィシャ「おいヴィム」
「どうした?」
ヴィシャ「震えてんぞ」
震えてると聞いて、改めて自分の手を見た。
確かに震えている俺の手は。
ああ、過去のことを思い出しているんだ。
俺は自分が情けなく感じて笑いそうになった。
鏡の兄「大丈夫か?」
鏡の中の俺と似た兄が心配げにこちらに聞いてくる。
俺は大丈夫なのか大丈夫ばないのかわからなかった。
「平気」
紫音「ヴィム、みんなと一緒に今日はデートをしよう」
「え」
ヴィシャ「いいなそれ、チビも結構役立つこと言うじゃん」
紫音「誰がチビだ」
鏡の兄「ヴィム」
「ありがとなー」
ウジウジしたってしかたない。
だから過去を忘れようと何度もしたのに消えないのは。
なぜだろうな