積み木が上手くなくなった
綺麗な積み木ばかりを積んで、歪なものをはじに寄せていたら積めなくなってしまった。
今までは四角い積み木(楽しいこと、嬉しかったこと、成功体験)ばかりを積んで、歪なもの(失敗、悲しいこと、恥ずかしかったこと)も自分で好きに整形していい様に四角にして積んでいた。
切り取った歪な部分は捨てても消えることはなく、人生という名の積み木に重ねていかなきゃいけないみたい。
それを全て放棄していたら今になってツケが回ってきて、何度積んでも崩れてしまう様になってしまった。綺麗に積まれていた部分も崩れてしまって、積んでいた四角い積み木も何をどうすれば綺麗に積めるのかさえわからなくなってしまった。
一度全部崩してしまおうか。
それとも、知らないふりして積んで一定のところまでで満足して永遠に積み直しを続けるか。
そうなってしまうのなら、初めから素直に受け入れて歪なものも積んでおけば良かった。
そうすれば強固な積み木になったのだろう。
そんなの誰も教えてくれなかった。
だけど、そうやっていじけているだけじゃいられない。
でも、今更どうすればいいかわからない。
歪な積み木を抱えながら、脳内で受容と放棄がぐるぐると巡る。
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