1年に数回だけ
1年に数回だけ
旦那さんこと甘栗さんは
びっくりするくらい本質をついた
すごく良いことを言う
そんな年に数回しかない
甘栗さんの名言集の中から
今でもときどき思い出す言葉
わたしと甘栗さんは
6年前
不妊治療専門のクリニックに通っていた
わたしはそのとき37歳
もしかしたらこれが
最後のチャンスかもしれない
そう思って甘栗さんに
クリニックに通いたいって話をした
そのときなんの迷いも嫌な顔もせず
"うん そうしよう!一緒に行こう"
と言った甘栗さん
今思えば、クリニックに通えば男性だって
色んな検査があったりするし
知らなくていい現実(経験者はわかりますよね?!)を知ったりすることもある
それを何の迷いもなく
そして1番すごいことは
何よりも先に
"一緒に"
と言ってくれたこと
この言葉も今振り返ると名言だ
治療が進むにつれて
痛い検査や辛い治療の繰り返し
思うようにいかない現実に
わたしは心が折れそうになっていった
たまたまクリニックに付き添ってくれて
待合室で待っているときに
甘栗さんがこんなことを言った
"こんなにたくさん一緒に
頑張ってる仲間がいるって心強いね!"
わたしそんな風に思ったことがなかった
思えなかったのほうが合っているかも
しれないけれど
心も身体もいっぱいいっぱいで
人にも自分にもやさしく
なかったかもしれない
ここで待っているみんなは
わたしと同じように
赤ちゃんに会いたくて会いたくて
一緒に頑張っている仲間なんだ!
そう気づいてから
いつも待合室で待っているみんなへ
"絶対赤ちゃんに会おうね"
心の中で熱いエールを送っていた
イライラしながら
待っていた長い待ち時間も
やさしい気持ちでいられるようになった
こうやって今でも覚えてるってことは
きっとわたし感謝してるんだ
甘栗さんはこんなふうに
ときどき
良いことを言うんです
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