目線①
今日は
『目線①』について
ヨガでは目線のことをドリシュティと呼び、焦点のことを指します。
ヨガの教えでは、八つのうちの五番目に『感覚の制御』があります。
ヨガにおいては在るがままで良いとされます。
それは自分の内側にある至福の状態・意識である事を指しますが、その状態は外側の刺激によって覆い尽くされていくのです。
つまり純粋な自分自身の感覚が、いつの間にか他人や社会の基準が当たり前となり、いつしか「こうしなければいけない」という思い込みや執着へと変化するのです。
そうして私達は本来の自分自身を忘れてしまいます。
ヨガの教えの感覚制御は、
この外側の刺激は決して私達を本当に満足させる事は無いという事実を受け入れることなのです。
この事実を受け入れることで、
私達が求めているものは実は自身の内側にあるのだと認識出来るようになります。
ヨガの実践においては
目線を様々な場所、一点に定め、焦点を合わせる練習をします。
鼻先や額の中心、
へそ、手、足の指など
焦点を一点に定めれば、周囲、他人を見回す必要が無くなり、
心が外側に向く事も無くなる。
ドリシュティを意識する事で、
ヨガの練習は非常に内面的で瞑想的になります。
これはヨガの練習の間だけでなく
日常生活においても実践出来ます。
例えば仕事において
やる事が沢山あり、頭がいっぱいになっている時に
あれこれ考えようとせず、一点に焦点を定め呼吸するのです。
ボールペンの先など集中対象を定めてみましょう(パソコンやスマホ画面は目の健康の観点からお勧めしません)。
30秒でも効果があります。
散漫になっていた思考をひとつにまとめ、冷静さを取り戻す事で
頭の中はクリアになり
この後にやるべき事が見出せるようになるかも知れません。
是非普段から「ドリシュティ」
意識してみてください。
次回に続きます。
今日は以上です。
最後までお読み頂きありがとうございます。