部下の個性の見つけ方 その1
「そもそも仕事に個性が必要なのか」
という議論があるのかもしれませんが、
これはあくまでも私のリーダーとしての考えですので
一つの意見として聞いていただければ幸いです。
私がリーダーの仕事として大事にしていること。
一番はもちろん会社の利益・・・チームの業績なんですが、
数字を出すために手段を選ばずではなく
「チームメンバーの個性と利益(会社が求めていること)
をマッチングさせること。」
これをとにかく意識してやっていました。
なぜ、そう思う様になったのかは以前の記事にも記載しましたが、
リーダー就任直前、大量の離職者が出た経験からこういう考えに至りました。
前任者は数字を出す人。利益を出す人でした。
でも、その為に手段を選ばずメンバーは疲弊し、毎日長時間残業。
誰も笑わないチーム状況になった。
人がいなくなり、残されるものは更にしんどくなる。
その地獄を経験した身としては、自分が現場のトップになった以上
数字は出しつつも、違うアプローチが必要だと考えていました。
ではメンバーがやりがいを持って仕事をするときはどんな時だろう?
時に後輩たちと面談して質問したり、ずっと業務している様子を観察していて
気づいたのです。それは
「チームの中で自分の役割を見つけられれば、人は輝くということ」
チームでは仲間意識を保ちつつ、やはりメンバー間では競争意識は必ずあります。会社内の評価がある以上、競争嫌いなメンバーがいても意識せざるを得ません。
メンバー全員が競争大好き!な営業系チームなら数字第一なチームづくりでも
ありかと思います。
しかし、今は多様性の時代。
メンバーを評価するリーダーが、1つの評価軸=業績で部下を査定・育成するだけだとメンバーの才能はどんどん埋もれてしまう。
部下達は上司の態度を見ながら、そういったことに敏感です。
「業績だけが評価軸なら、このチーム(会社)に私の居場所はない。」
人がいなくなれば、数字は出せません。
「総合的に仕事はできないけど、これだけはメンバーの誰にも負けない」
その「誰も負けない部分」が会社にとって必要であればいいんです。
リーダーはそれは見つけて、引き出してあげればいい。
では具体的にどうするか、リーダーに就任した時、MTGでメンバーに言いました。
「これから全員主役にしていくから。勿論、業務上、脇役をやってもらうこともある。でも、必ず皆を主役にするタイミングを作るので」
と、大見え切ったはいいものの、自分も内心できるかヒヤヒヤしながら
メンバー全員を主役にするチームづくりがスタートしました。
チーム運営に「個性」が重要だということをご理解いただけたでしょうか。
次回は具体的にメンバーの個性をどう発見したのかを記載します。
ご覧いただきありがとうございました。
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