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大谷選手が打った。それで「幸せになる人」がいる。

大谷翔平選手が「打った」・・・それだけで「幸せになる人」がいる・・・
実は、そんな人が多いのだ。私も「その中の一人」・・・
最近、大谷選手のバットから「快音」が出ない・・・
だから、心配していた人にとって、彼のホームランは、とてつもなく嬉しい
「華」がなくてはスターになれない。
大谷選手には「大きな華」がある。文句がある人はいないだろう!

講演の掴みに大谷選手を使う

昨夜、某企業の若手研究会をやった。講演や研修会の講師が多い仕事だ。
講演のスタートは、聴衆との「距離を縮小」する意味で重要だと話した。
私は、若い聴衆に話す時に、ドラゴンボールやスラムダンクをネタに使う。高齢の私と、聴衆の距離を縮小するために、共通するネタが必要だから。

しかし、最近はこのネタでは通用しない・・・
では、どんなネタが良いのか・・・思いついたネタを列挙してもらうのだか
なかなか、思いつかない・・・

「駄目だなあ!!。誰もが知っていて、誰もが好感を持っていて・・・」
時事ネタで石破さん・裏金問題・芸能ネタで西田さん・・・違う!!
「じゃ、スポーツネタで、一番旬な人は・・・!」

・・・ようやく、大谷選手の活躍が、講演ネタに最適だと気付く。

進学校で進路講演をしてきたばかりの新人社員の顔が輝く・・・
先輩の社員が「進路講演なら、大谷選手の『曼陀羅チャート』がいい」と
付け加える。ヒラメイタのか、思いついたのか・・・笑顔が飛ぶ!

「羽生選手じゃ、もう受けないですね」という声もでる・・・。
「華のある旬」は短い。マスコミへの露出が少ないからだろう・・・。

「これが、カネになるスターということで、CMに繋がるんだね」

大谷選手は「リヴァアサンだね」というと、みんなキョトンとする・・・
コントロール不可能な怪物は、味方にとっては凄い存在だが
敵にとっては厄介だという意味で使ったのだけれど・・・伝わらなかった。

アナログ派の愉しみ/本◎フィリップ・K・ディック著『人間狩り』

Noteで知合った友人:堀間善憲さんのブログを拝読して、彼と紙上討論をした。彼の記事は、現在の世界を鋭く指摘していて、戦慄を覚える。
人類の「崖っプチ」の話である・・・

彼の記事をそのまま借用しよう。

・・・ロシアとウクライナの戦争は世界史において、初めて無人兵器が本格的に使用されたエポックメーキングな事例として記録されることになるのだろう。
無人航空機(ドローン)にはじまり、長距離ミサイル無人機、無人戦闘車両、さらには、銃器で攻撃したり、地雷を敷設したり、物資の運搬やセキュリティの監視を担ったり……といった無人ロボット兵器も出現しているという。

さまざまな無人兵器の開発・導入については、当事国以外でも兵士の死傷を減少できるとして積極的に受け入れられているようだ。その反面で、われわれの多くがこうした現実に言い知れぬ不安を感じているのも事実だろう。

果たして、無人兵器は何をもたらすのか? その未来図を思いめぐらしたときに、わたしはフィリップ・K・ディックが『人間狩り(原題:変種第二号)』(1953年)で描きだしたヴィジョンがよみがえってくるのである。
・・・・(中略)

わたしはここで論議の的となっているものが、目下、ロシアとウクライナの戦線に跳梁跋扈している無人兵器の群れと重なってくるようでめまいを覚えずにはいられない。
・・・(後略)

大谷選手の「曼陀羅チャート」はすごい

大谷選手が、高校生の時に描いた「曼陀羅チャート」が有名です。
彼は、将来自分が大リーガーとして活躍するイメージを描いていて、高校1年生の時から「準備するもの」をしっかり固めています。
真ん中に「自分が留意すること」をまとめ、それを四方の核において努力点とする構図は見事です。

大谷選手の曼陀羅チャート

高校生の時から「大リーグで活躍するイメージ」を造って、準備をしていたなんて凄いですね。
仏教の中に「曼荼羅」があることは、多くの人が知っていますが、自分の目標として文字化するのは中々出来ることではありません。

曼陀羅

ビジネスにも応用できるということだということで、多くの分野で影響を与えていますね。使ったことがある人も多いでしょう!!

リヴァイアサンとは、どういうことですか

怪物という意味です。
旧釈聖書の「ヨブ記」などに登場する海の怪物で、無秩序・混乱を引き出す怪物です。この怪物を国家に置き替えて「暴力」をふるう怪物を表現しています。

リヴァイアサン:表紙

17世紀のイギリスの思想家ホッブズは「リヴァイアサン」というバケモノを通して、社会の変革を記しました。「社会は変わっている」とね。
ホッブズは「国家は、市民の一人一人の合意で成立ものである」という、新しい「社会契約説」をもって、変革期にある権力を描いています。

これは、やがてジョン・ロック(英)やルソー(仏)によって「社会契約論」として発展し、「市民革命」を引き出す動線になりました。
「自由」「平等」「人権」のスタートです。

私は、リヴァイアサンを時代を動かす「怪物」であると捉えています。
ウクライナの戦争・中東の戦争は、まさに怪物の動きそのものです。

私は「崖っぷち」と、他のブログで表現していますが、
核兵器の使用さえ厭わないリヴァイアサンを前にして「権力に立ち向かう」思想・哲学が求められています。思想は無力ではありません・・・。
ホッブズがしめした怪物思想こそ重要です。「ペンは剣より強し」です。

大谷選手もリヴァイアサンです。

大リーグで、スーパースターとして活躍をする日本人が登場するなんて、「とても想像できません」でした。しかし、現実に大谷翔平選手は、敵をも味方にするスーパースターとして活躍しています。

今年は「二刀流」ではありませんが。「DH」として、数々の記録を塗り替える活躍をしていますから、嬉しい限りです。
彼は、高校時代に描いた「曼陀羅チャート」にそって、人間味あふれる選手として活躍しているのです。
球場でゴミを拾う行為も、不自然ではなく、当たり前なのでしょう。

リヴァイアサンは、よくも悪しくも「怪物」なのです。
しかし、うれしいことに、大リーグをはじめ、世界で活躍するスポーツ選手が増えています。自分の能力を信じ、広い世界でのびのびと活躍することは素晴らしいことです。
「内向き」にならず、難問を難問としないで、さまざまな分野で能力を発揮し、平和で安全な世界をつくることに貢献して欲しいです。

これが「大谷選手が打った」ということで喜んでいる人に「共通している心のうち」だと思います。



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