ハロウインが近づきました
デパートにいったら、厚化粧した小母さんが、魔女のマントをきて「いらしゃいませ!」と声をかけてきました。
その横に巨大なカボチャと杖がありました。(笑い)
「どうなっちゃたんだろうか?」と振り向いたけれど、不思議そうな顔をしている人は、誰もいません。
こんな光景は、数年前から「あたり前」になっています。
「仮想大会」の気分で、「なぜこの格好をしているの?」と質問したら
「店主に指示されたから‥」という返事がきました。
「なんの仮装なの?」と聞いたら「ㇵロウイン」だから・・・」
「私たちも意味がわからないんです」と、屈託なく笑います。
ハロウインが近づきました。街角の商店街は、お化けカボチャ・魔法使いの帽子を被った店員が声を張り上げています。
「ハロウインって、どんな祭りなの?」「祭日はいつなの?」と質問すると、キョトンとしています。(笑)
日本人は祭り好きですね。信仰より「成り行き」が多いですね。(笑)
といっても、外国の祭りについてしっかり知識をもっていたいですね。
ハロウイン(Halloween)は ケルト人の祭り
古代ケルト人の夏から冬への季節の変わり目の「悪魔払いの祭り」がハロウインの起源だといわれています。
キリスト教会は、ケルト族への布教にあたり、この伝統的なケルトの祭りを、カトリック教会の万聖節(11月1日)の前夜(Hallows Eve)にあたるという理屈をつけて、受け入れ、それが訛って、Halloweenになったといわれます。
だから、ハロウインの祭日は10月30日です。
現在、ケルト族は、アイルランドに住んでいる人が多いですが。スペインにもシチリアにも住んでいましたから、DNAの鑑定をすれば、世界中に子孫がすんでいることになります。
カブからカボチャへ
その後、アイルランドからアメリカ大陸に移住したケルト族の人々が、「野菜の蕪(カブ)」から、アメリカ産の「カボチャ」に代えてくりぬきを作ったので、今ではカボチャのくりぬきの方が親しまれていますね。
また子供たちが仮装して、近所の人に菓子をもらいに歩くというようなハロウイン行事を発展させたのだといわれていますね。
ケルトの文化は 現代も生きている
ハロウインの発祥が「古代ケルト人だ」といっても、馴染みが少ないでしょうね。でも、ケルトの文化は現在でも、脈々と生きているのですよ。
貴方の家庭に独特の「ケルト模様」のタピストリーが飾ってありませんか。
貴方は「エンヤの音楽」が好きですか。私は仕事の間のBGMに使っています。拡がりがあって、おおらかだから好きなのです。テレビのCMにも使われていましたね。
また、「リバーダンス」のルーツもケルトですね。
足だけで激しく踊るダンスです。
「ムーミン童話」も、ケルトの流れだといっていいですね。私の女房は「ミイ」が好き。息子は「スナフキン」が好きでしたね。
イギリスという国家は、非常にあいまいな存在??
知人がイングランドの某大学で学び、イングランドで10年以上弁護士の仕事をしています。彼は、英語で会話するのが普通ですが、アイルランドの人と話をする時は、よほど注意していなければ、理解できない言葉があるといっています。
それは、スコットランドの人も同じだといいます。彼は、ウエールズ語には不自由しないそうです。
私たちが、普段イギリスと呼んでいる国も、イングランド・ウエールズ・スコットランド・アイルランドを出発点としていますから・・・。
「グレートブリテン及びアイルランド連合王国」といっても、歴史を振り返ると、合意といっても、強引に統一された国家であることが分かります。
だから、今も伝統も文化もバラバラなところが残っていますから、ラクビ―のチームも独立していましたね。古都エジンバラは、街並みからしてロンドンと全く違います。魅力的です。イングランドの延長ではありません。
いま、EUから、イギリスが離脱してしまったので、混乱していますが、なかなか収まらないでしょうね。労働党政権は、EUに復帰する道を模索していますね。ロシアが、しっかり侵攻していると聞きます。引っ搔き回されますよ
MC/MACのルーツはケルト系です
「MC」・「MaC」のルーツもケルト系のアイルランドやスコットランドです。人名の、かしらに「MC」とか「MaC」という接頭語がついている場合が多いですね。
「マクドナルド・ハンバーガー」のようにです。
MCとは「~~の息子」という意味ですね。
ケルト民族の子孫は、ブリテン諸島のアイルランド・スコットランド・ウエールズやフランスのブルターニュ地方・スペインにいるようです。
だから、ケルト語・ケルト民族の伝統美術・工芸文化が伝わっているのです。実際に、古いヨーロッパ大陸は広くケルト民族が支配するところだったからです。
ディズニ―の出身地もアイルランド
歴史を見ると、彼らは激しくローマと対立していました。
カエサルの『ガリア戦記』には、ローマと対立したケルト人のことが記されています。ケルト人は、統一国家を作ることなく、部族が分散し、ゲルマン人と混血したり、一部はアイルランド島などに追い込められたりしてしまいました。
ディズニーランドは日本にハロウインを紹介し、広めましたね。
ディズニーランドは、ハロウインの仮装イベントで華やかですね。
もともと、創業者のウオルト・ディズニーは、アイルランドからの移民の子孫だから、この祭りをディズニーのイベント事業として採用したのでしょうね。
ディズニーランドの仮装行事は、日本文化に大きな影響を与えています。
ケルト神話から来ているもの
ケルト神話は、私たちになじみの物語の母体ですね。
私が大好きな「アーサー王物語」はブリテン島のものですが、魔法使いのマーリンなど漫画にも登場しますね。
ハリーポターの「杖」も「指輪物語」も、ドラゴンクエストも・・・です。改めてみると「発見」が多いですね。