コントラスト
この世の中には色々な人がいて、それぞれの時間が流れている。それぞれの事情がございます。やりたいことやらなきゃいけないことがございます。偶然的になにかしらの瞬間が重なることで人間関係が築き上げられていく。そして同時に離れていく。一時期はカップルに間違われるくらい近づいたのもつかのま、人は遠くへ行き、その街の人に染まろうとしている。そして過去を思い出にする。過去に執着していたのかもしれない。人にはそれぞの時間が流れて人は変化する。そして環境が変わればそれに適応するためには変化しなければいけない。私はそれをしてなかったのかもしれない。
「いつか思い出に変わる時間と知りながら光の光線の中をかけたり回った平成の集積はレコードに収まることはなくギュッと私の心を縮まらせた」
マヒトゥザピーポー/slow flake
知らず知らずのうちに依存していたのかもしれない。「あの人が頑張っているから頑張る。」。一生懸命自分を奮い立たせるためだと思っていたのだが、今思えばこれは依存。
忘れもしないこの季節。「寒いね」と言いながら一緒に帰ったこの季節。吹部の女子に混ざって男気じゃんけんした季節。毎回負ける私。
しょうもないことで笑い、勉強してない論争をし、たまに意見が食い違っても結局何かしらの結論に収束する。
その時は知らなかった。この時間が思い出に変わるとは。だけど今となってはこれは記憶ではなく、思い出。もうすでにこの記録には時間の進行は見られない。私はその止まった記録に執着していた。彼女は常に前に進んでいる。それは知っていた。常に自分の前を進み、その姿は美しく、煌びやかでありながら、少しづつ遠のいていくのを。
彼女の昔から変わらないなと思える部分もあって安心した。彼女らしいと。
この冬は一層寒くなりそうだ。人肌が恋しくなるこの季節。
優しさの意味は解体され、再構築を急いでいる。
目に見えない不安は収まることはなく、悲しみは鈍色の雨を降らして、でも私は答えを知っている何にも負けない答えは一つだけ。過去からの手紙は祈り。
私はただあなたが笑顔でいてくれるのが1番だった。それは私があなたとどんな関係にあっても変わらないもの。だからこれで最後だけどそっちで幸せになってね。私もそろそろ前に進むよ。