恋愛エッセイ : いつ誰を好きになるか分からない、という考え方
大学3年生の時、大学内のイベントで知りあった
1年生の女の子と付き合い始めて1ヶ月ほど経った時のことだった。
友人が、後輩の男の子が鈴原先輩に彼女を取られたと皆に言っていると教えてくれた。
僕は彼女に付き合っている男がいることを知らなかったので、そのことを言うと、彼女はこう言った。
「付き合っている人がいて、それ以上好きな人ができるのは、おかしなことですか?いつ誰を好きになるかなんて、分からないことじゃないですか。
私は自分が間違っていることをしているとは思っていません。」
この言葉、確かに理論的には正しい。
いつ誰を好きになるかなんて分からない
というのは真実だ。
未来のことなんて誰にも分からない
いつどんな人と出逢うかなんて誰にも分からない
問題は、この考え方を受け入れるか否かだ。
人生最後の恋と言う男は信用出来ない
と言う女の人たちがいる。
男がある女の人に人生最後の恋だと言ったとする
そして、その女の人と別れた後、
違う女の人を好きになれば
その前の恋は、人生最後の恋ではなくなる
そう言った女の人に嘘をついたことになる。
人生最後の恋と言う男は信用出来ない
と言う女の人たちは
どうして人生最後の恋と言えるのか?
自分と別れた後
自分以外の女の人を好きにならない保証はあるのか
という主張だと思う。
だが、一方で女の人たちのなかには
いつ誰を好きになるか分からない
という考え方は許せないと言う人もいる。
実際に1人の男の人を愛し続けている女の人に
とっては許せない言葉かもしれない。
こういうことを書くと反感を持たれるかもしれないが、僕は個人的にこう感じている。
全ての人がそうだと言っているわけではありません
いつ誰を好きになるか分からない
という考え方は
自分が持っていても問題はないが
相手が持っていると問題
という言葉ではないのだろうか?
そう思っていたとしても言えない言葉
僕が大学3年生の時に知りあった女の子は
それをはっきりと言った
という意味では凄い女の子だったのかもしれない
恋愛や特に結婚は永遠の愛を誓うもの
いつ誰を好きになるか分からないという考え方は
永遠の愛を誓う人たちに突きつけられた
ひとつの命題かもしれないと思う。