清水多嘉示・作品紹介①《のぞみ》
私は半年前に東京から、八ヶ岳美術館のある長野県原村に移住してきました。原村に引っ越してきて最初に遭遇した清水多嘉示の彫刻作品は、転入届を提出しに向かった原村役場の入口ロビーにある裸婦像《のぞみ》でした。
1971年に現在の役場庁舎(当時はJA信州諏訪との合同庁舎)が落成した記念に設置された像とのことで、以来50年間役場に訪れる人を迎え続けています。
真剣さを帯びた口元とその眼差しから、女性の確かな気品やプライドが感じられます。清水多嘉示の作品に現れる女性のなかでも突出して