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記事の中で映画、ゲーム、漫画などのネタバレが含まれているかもしれません。気になるかたは注意してお読みください。
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『さみしい夜にはペンを持て』自分の心と向き合う方法がわかる

こんにちは、さいゆうです!
今回、みなさんに紹介したい作品は

「嫌われる勇気」で有名な古賀史健が書いた
寓話作品『さみしい夜にはペンを持て』。

この作品は「自分の心と向き合う方法」を
「日記を書く」
という手段で解決していく話です。

著者が13歳から読めるようにと作られた作品なので、
ビジネス書などの難しい文章が苦手な人でも
スラスラ読めてしまいます。

寓話ということで『書くことの大切さ』を
物語を通じてわかりやすく説明されています。

簡単なあらすじ


主人公『タコジロー』は学校でクラスメイトに虐められることが多かった。

そして、ある事をキッカケに学校へ向かう足が止まり、
無断で休んでしまう。

こんな自分をみじめに感じ、消えてしまいたいと嘆くタコジロー。

そんな彼に、ヤドカリのおじさんが声を掛けてくるところから
書くことの楽しさ、考えることの大切さを気づかせてくれる物語が始まる。



素敵なポイント

①引き込まれるストーリー

ヤドカリのおじさんに悩みを打ち明けることで
すこし気分が楽になったタコジロー。

けれど、それは優しく話を聞いてくれるおじさんが偶然いたから… 。

次に同じことが起きたら、ずっとモヤモヤを抱えたままだと伝えると
ヤドカリのおじさんは優しい口調で答えた。

「相談する相手がいない。だれかに相談できる話じゃない。そういうときには自分に相談すればいいんだよ」

さみしい夜にはペンを持て

自分に相談ってどうやって?とタコジローは尋ねる。

「書くのさ」
おじさんは微笑んだ。
「書くってね、自分と対話することなんだよ」

さみしい夜にはペンを持て


学校での不安を抱え込み、
どうしたらいいのか分からないタコジロー。

そんな彼を理解し、
不安を取り除く方法を優しく教えてくれるおじさん。

はたしてタコジローの疑問は解消されるのでしょうか?

中学生だからこその素直に疑問点を投げかける姿。
そして、タコジローの疑問に真摯に答えるおじさんに目が離せません。


②書くことの素晴らしさを教えてくれる

おじさんの言葉選びが心地良い。

書くことの大切さを分かりやすく教えてくれるので、
タコジローを通じてスッと心に染み込んできます。

数ページ読むごとに気づきを与えてくれて自分の力になっていくのを感じました。


③イラストが綺麗

表紙の海中を描かれたイラストが凄く素敵!!

空から降り注ぐ光に反射した気泡や水面。
彩り豊かな色彩の植物。

波で揺れるクラゲなどが神秘的に表現されており、
この作品をより一層に引き立ててくれます。




心に響いた・納得した言葉 ※ネタバレ注意


どんな文章にも必ず読者がいる
自分だけしか見ない日記だとしても未来の自分が読み直す。
素敵な考えだし、その通りだと納得。

おしゃべりは9割が返事
相手の言葉に対し返事をしているので一つの考えに集中できない。
確かに話しているときに新しい疑問が湧いても
コロコロ話が変わるので忘れちゃう。

書くコツ、場面をスローモーションで書く
思い出すとき全体ではなく一箇所をスローモーションで思い出す。
そうするとスルスルを書けてくる。

言葉の貯金を貯める
風景や音など、気になった事や気づいたことをメモに残す。写真で撮るのも良い。
そうすると未来の自分に教えてくれる。


読んだ感想


タコジローが素直で可愛い!

おじさんの話でわからない事があると『どうして?』と素直に聞けるし、
反発せず受け止める事ができる。

それが今のわたしに足りてないのかも … 。

相手に違うことを言われたら口答えしたくなる、
言われた事を受け止められずにいる。

そんな頭の固いさをタコジローとおじさんが
解きほぐしてくれた気がします。

この作品は書くことの大切さを改めて学べ、
子供から大人までが楽しめる素敵な作品となっています。

嘘偽りなく、何回でも読みたくなる素晴らしい作品ですので
ぜひ、みなさんにも読んでいただけると嬉しいです。





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