『最後の一葉』

ぼんやりと外を眺めていると、アオギリの木だったか、一枚の葉だけを残して風に揺れている。その状況に促されるように(もしあの葉が落ちたら、、、、)と慌てて考え始める。
しかしそこから言葉を継ごうとする前に、最後の一葉も風によってあっけなく吹き飛ばされる。
もしかするとあれは、何の決意も覚悟も持ち合わせぬままに馬鹿な考えを起こそうとしていた自分を諫める神のはからいだったのかもしれない。

いいなと思ったら応援しよう!