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シルクのスカーフを巻ける女になりたくて|スカーフ拗らせ日記
良い女の条件、それは「シルクのスカーフが様になるかどうか」だと思う。
肌や髪がきちんと手入れできていて、シンプルながらもシルエットが綺麗なファッション。
そこに、華やかさと知性を感じさせるシルクのスカーフ。わたしのなりたい女性像である。
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2年前くらいから、オシャレな親友がスカーフを巻き始めた。
その親友は背が高くて脚もスラッとしてて、スカーフが様になっていた。
かっこいいなぁ、とは思っていたけれど、
「自分にはどうせ似合わない」とか
「まだスカーフを巻くような歳じゃない」とかなんとか言いながら、スカーフへの憧れを封印していた。
ちょうど先日、仕事用のカーディガンとスラックスを買うために訪れた、新宿ルミネ1のUNITED ARROWS。
そこに、ベージュのセットアップに青いシルクのスカーフを颯爽と纏ったマネキン人形がいた。
「このスカーフかわいいなぁ」と思いながら立ち尽くしていると、25歳くらいの店員さんから「セットアップ良いですよね!」と声を掛けてもらった。
内心は「わたし、スカーフに長年憧れてて、シルクのスカーフを巻けるような、かっこいい女になりたいんです!!!!」と思った。
しかしながら、この若い店員さんにスカーフに対してにこんなにも拗らせていることを知られるのが恥ずかしかったわたしは、「はい、仕事用の服を探してて、セットアップもいいなぁと思って」とスカして返した。
(今思うと、ほんとうに情けない。)
そのまま、その店員さんに仕事用のカーディガンとスラックスをコーディネートしてもらった。試着の最中もずっと頭の中はスカーフのことで頭がいっぱいだった。
一通り買うものが決まって、じゃあお会計、となるタイミング。
「ここを逃すと、一生スカーフに憧れたまま死んでいくのよ!それでもいいの!?」わたしの中のスカーフ拗らせ女が叫んだ。
そして時はきた。
「すみません、実はあのスカーフもちょっと気になってて…」
やっと言えたーーーーーー!
心臓バクバク。「ちょっと」どころの騒ぎではない。かなり気になっている。なんなら、この青いスカーフに出会うためにここに来たのかもと思うくらいに。
そして、その店員さんは優しく「このスカーフかわいいですよねー」と言って、一通りスカーフの巻き方や使い方を教えてくれた。
そして購入。
ふふふ。
今日はこれから、この青いシルクのスカーフを巻いて、久しぶりに会う友達とのランチ。
スカーフ初おろし。
自然と背筋が伸びていることに気づく。
スカーフを買う前よりもちょっと自分が好きになれた。
そんな日。