車海老とプロヴァンスの風｜記念日ホテルステイ日記
2/14が記念日なので、この週末はホテルステイでお祝いすることにしていた。前に記事にも書いたとおり、夫は超絶無口でコミュニケーションが難しい。
なので、大事な日はちゃんと話ができるよう、なるべく場所を変えてお祝いするようにしている。
ホテル ザ セレスティン東京芝
今回は芝公園のホテル ザ セレスティン東京芝にしてみた。
ホテル ザ セレスティン東京芝が建っているこの場所は、古くは薩摩藩江戸上屋敷跡。簡単に言うと、昔薩摩藩の人たちが江戸に来る時に泊まるところだったとのこと。
なので、ロビーや客室には薩摩切子や江戸小紋柄をあしらったインテリアがあったり、1階のバーには薩摩芋焼酎を使ったカクテルが楽しめたり、なにかと薩摩藩ゆかりの文化を感じられる空間であった。
そして、お部屋はこんな感じ。
ホテルスパ初体験
14階にはラウンジやフィットネス施設の他にも、アマスタスというスパ施設があり、せっかくなので宿泊と一緒にホテルスパを予約した。
元々客室だったところをリノベーションしてできたというこのお部屋では、1部屋で2人同時にで施術を受けることができる。
お互いの気配を感じつつも若干仕切りはあるので緩やかにパーソナルな空間も保たれていて、とても良かった。
優しいお姉さんが日頃バキバキに凝り固まった身体をゆるゆるにほぐしてくれ、溜まりに溜まった老廃物がスッキリ流された感覚。ゆーっくり丁寧に身体をほぐしていくことってとても大事なんだなぁと思った。
普段からアロマオイルを使ってボディケアをしよう、という意識が芽生えて帰りにイソップでボディトリートメントを買った。
その後、夕飯の時間までラウンジやパティオでお菓子を食べながら少しおしゃべりした。
車海老ハートとプロヴァンスの風
夕飯は夫が予約してくれていた天ぷら屋さんに。ちょうど9周年だったらしく大将が車海老ハートのお寿司をプレゼントしてくれた！予約した人限定に振る舞ってくれているらしい。感謝。
記念に写真を撮って食べようとしていたところ、隣に座っていた60歳くらいの外国人女性（少し前に1人でふらっと入店）からの視線を感じた。
もしや、この車海老ハートを写真に納めたい？と思い「テイクピクチャー？ドウゾドウゾ」と言うとその女性はたちまち満面の笑顔になって、Thanks you,it's so beautiful!!と、美しい英語でお礼を言ってくれた。
そこからその女性（クリスティーヌさん）といろんな話をした。
彼女は南フランスのプロヴァンスから1人で旅行に来ているらしい。仕事は引退してライフワークとして絵を描いている。
一番驚いたのは彼女の前職である。なんと、あのピクサーでトイ・ストーリーを作ってたらしい。
南フランスに行く時には連絡して！と言ってくれたのでインスタを交換して別れた。
たまたま出会った外国の方とこんなふうに、カタコトの英語で会話をしながらお酒を飲んで天ぷらを食べる。
プロヴァンスに吹く柔らかな風に思いを馳せながらほろ酔い気分でホテルに戻った。
ホテルのバーで夫とくだらない話とか、少し真剣な話とかを話した。
なんて幸せな時間だろう。
人生、こんな感じでいいよね。
そんな日。