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ニハリを求めてオールドデリーへ

ニハリとは

ニハリ(ナハリ)はデリーやラクナウなどのムスリムエリアで
食べられている牛やヤギ(インドでは、これがマトン)のすね肉、
骨髄入りの煮込み料理である。
1年ちょっと前にラクナウの名店 Mubeen'sで初めて食べたヤギの
ニハリが美味しく、オールドデリーの名店も試してみたくなった。

Mubeen's (ラクナウ)の初ニハリ。
一緒に食べる、ほぼパイなクルチャがまた美味。

オールドデリーの名店

Shabrati Nahari Centreはオールドデリーの巨大なモスク、
ジャマー・マスジッドのゲートNo.1前の道を進み、左に曲がった、
どローカルな路地の角にある。
このゲートNo.1の前の道はKarim'sやフライドチキンが美味しい
Aslam Chicken、Haji Mohd Chicken(どちらもオススメ)など
レストランやベーカリー、商店が立ち並び、人、電動リキシャ、
リキシャ、バイクなどで、いつもめちゃくちゃ混んでいるが
イスラムエリア独特の雰囲気で束の間の旅気分が味わえる。

かまどがある良い感じのベーカリー。
パンはなく、パフやクッキーなどを売ってる。

愛すべきインド人

ゲートから5分ほど歩くとニハリ屋に着く。
開店時間まであと20分ほどあるので近くでチャイ休憩をする。
停車中の誰かのバイクに座り、ミルク濃い目に煮出されたチャイを
すすっていると「スミマセン、ニホンジンデスカ?」と
眼鏡のおじさんに声を掛けられた。人がやっと行き交えるくらいの
オールドデリーの路地で日本語で話しかけられるとは。
暇なので「そうです。どうして日本語が話せるんですか?」と返すと
声を掛けてきた時と同じつぶらな瞳で、こっちを凝視してる。
あ、さっきのフレーズ以外、知らないんだ…。
「こんにちは」でも「ありがとう」でもなく「日本人ですか」という
フレーズだけ知ってんだ…。それしか知らず、英語も話さなそうなのに
構わず話しかけてくるメンタル、さすがである。
こういう人が大好物なのでこういう出会いがあると、しみじみと、
やっぱりデリーって良いわと思う。
(こういう人はデリー周辺に多い気がする)

ニハリ屋の前に戻り、調理風景を見物。

骨髄取り出し中。店頭で調理しているため、かぶりつきで見放題。
ニハリ屋の前のバイクでお昼寝中の3兄弟。

開店時間を過ぎたので勝手に着席して待つ。
ハーフサイズのニハリとチャパティを注文すると、すぐに出てきた。

初の骨髄入りニハリ。表面を覆うのは油ではなくギー。
チャパティ3枚とニハリで385ルピー。

この間、食べたオールドデリーの別の名店 Kalluより、辛味が少なく
私たち日本人にも食べやすい。

どこのニハリが1番美味しいか

Mubeen'sも捨てがたいが私はKallu のホロホロに溶けたお肉、
後から辛味がじわじわくるニハリが好きだ。
店主らしい渋いおじさんの誇りが滲み出ていそうな佇まいも良かった。

暫定1位のKallu Nihari 。これは牛肉と言っていた。(バッファローではない)
イートインスペースは、ほぼないので店先で立ち食い。
持ち帰りも飛ぶように売れていた。17時開店で私たちが
着いたのは17時10分、骨髄ニハリは既に完売。

表面を覆うギーから想像するほど重くはないが
暑い時期に食べる気にはならないので次に食べるのは、ほぼ1年後。
冬のデリーのお楽しみである。

口直しにフルーツまるごとアイス

ニハリ屋から徒歩15分くらいの所に美味しいフルーツアイス屋が
あるというので寄ってみた。

オレンジ丸ごとアイス。
1個を2皿に盛ってくれて200ルピー。いい値段。

オレンジ味全開で美味しいが甘過ぎる。惜しい。
甘さがもう少し控え目ならもっと美味しいのに。
わかるよ。辛いインド料理の後の甘過ぎる甘味、美味しいよね。
こういう甘過ぎたり辛過ぎたり、しょっぱ過ぎたりする料理を
食べて育つと多くのインド人のようにエクストリームな性格に
なるのか。
とか思いながら歩くオールドデリーの夕暮れ。

オールドデリーは朽ち果てつつある素敵な建物多し。

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