天国から一番遠い場所
連日、日中の気温が37度や39度を記録している京都。
高止まりする気温がTVやスマホの画面上で踊る毎日に、自分はとうとう天気予報を見ることをやめてしまった。
(1)最早、見ずとも気温が想像できてしまう
(2)精神衛生上、見ない方が心穏やかに過ごせる
このあたりが理由だ。
関西で比較しても、大阪や神戸に比べて京都は2、3度程いつも高い気がする。
京都は盆地に都市が形成されているため、お茶碗の底に住んでいるようなものだと考えれば、連日の気温も頷けるのだが。
他の盆地都市に住む方たちも同じ気持ちなのだろうか。
毎年思うのだが、36度も39度も体感としては変わらない。ただただ「暑い」、「痛い」。
昔の歌にもあるが、焼かれる鯛焼きは鉄板の上でこんな気持ちだったのかもしれない。
そんな折、父親が出張で北海道に行っていた。
そして、出張から帰ってきた父親がこう言うのだ。
「北海道は天国だった」と。
言うには、
(1)札幌市内で25度くらいだった。
(2)湿気がなくカラッとしていた。
なるほど。京都の気温を40度だとすれば、北海道と15度も違うのか。同じ国とは思えないくらい日本は各地域が変化に富んでいて興味深い、などとあまりの別世界に暑さから気をそらしてみる。
最近では家にエアコンを付ける家庭も増えてきたと聞く北海道だが、それでも列島屈指の冷涼さは未だ健在なのだろう。
父親は、そんな北海道を指して「天国」だったと言った。
であるならば、京都は差詰「天国から一番遠い場所」の一つなのかもしれない。
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