古くて私的なポーランド・ジャズのレコードたち
なぜ、ポーランドジャズなのか。なぜ、気になるのか。なぜ、魅せられるのか。それは今から40年ほど前に二本のポーランド映画を観たことによる。
そこで、私はひどく陰鬱な映画音楽そのテーマ曲を聴いた。
それが記憶の奥底にトラウマの如くこびりついている。
それからずいぶんと後、私は一枚のポーランドジャズのEP盤を買った。
深い意味などなかった。ヨーロッパ・ジャズがブームだった時期、それなら東欧のジャズとはどんなものだろうかという程度だ。かつて観たそんな二本の映画のことなども完全に忘れて