詩 ぼくと月
ぼくと月 作:米田太郎
秋の夜
月がきれい
なんとなく寂しい
ひとり飲む酒をやめて
誰かと話がしたい
だけど ぼくだけ
遠い街
声は届かない
しかたない
自分の影と月を仲間に朝まで宴
ぼくが踊れば
影もゆれて
ぼくが歌えば
月はぼくを照らして
ぼくはひとりぼっち
月もひとりぼっち
いつでも弱虫で
他人を疑ってる
ぼくも本当は仲間がほしい
なかなかできない
いつでも自分だけ
大きな顔をしてる
月も星とは仲良くしたい
なかなかできない
その切なさが
ぼくを森へと
その歯がゆさが
月を真昼の空へと
ぼくはひとりぼっち
月もひとりぼっち