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日焼け止めの種類と選び方 ~夏のスペシャル対談~

商品を選ぶとき、どのようにされていますか?
雑誌やSNSから情報を集める方も多いと思いますが、トレンドや成分について深く知る機会は意外と少ないものです。今回は、美容家の清水美季さんと、OEM業界の成分プロフェッショナルである岡本圭祐さんをお迎えし、日焼け止め商品の選び方についての対談を開催しました。
ぜひ、次のアイテム選びの参考にしてくださいね。


日焼け止めの種類と選び方:吸収剤と散乱剤の違いを知って、自分に合った製品を選ぶ

日焼け止めは、夏だけでなく一年を通じて肌を守るための重要なアイテムです。しかし、市場には 様々な種類の製品があり、自分の肌質やライフスタイルに合ったものを選ぶのは意外と難しいも のです。今回は、日焼け止めに使われる主な成分である「紫外線吸収剤」と「紫外線散乱剤」に ついて、その特徴と選び方のポイントを紹介します。

1. 日焼け止めの種類と機能

日焼け止めの主要な成分は、大きく分けて「紫外線吸収剤」と「紫外線散乱剤」の2種類がありま す。

紫外線吸収剤

紫外線吸収剤は、UV(紫外線)を吸収してそのエネルギーを熱に変換する化学成分です。このタ イプの成分は、比較的塗り心地が良く、白浮きしにくいのが特徴です。例えば、メトキシケイヒ酸 エチルヘキシルやメトキシケイヒ酸オクチルなどがよく使用されます。ただし、肌に吸収されやすいため、敏感肌の方やアレルギー反応を起こしやすい方には注意が必要です。

メリット:白浮きしにくい、透明感がある

デメリット:肌に吸収される可能性があり、アレルギー反応を引き起こすことがある

紫外線散乱剤

一方、紫外線散乱剤は、物理的にUVを反射させて肌を守る成分です。酸化亜鉛や酸化チタンが代表的で、舞妓さんが使うおしろいのように、肌の表面で紫外線を跳ね返します。このため、敏感肌の方でも安心して使えることが多いですが、肌に白く残ることがデメリットです。

メリット:肌に吸収されず、アレルギー反応のリスクが低い

デメリット:白浮きしやすく、特に濃い色の肌には不自然に見えることがある



2. 吸収剤と散乱剤の違いと選び方

日焼け止めを選ぶ際には、吸収剤と散乱剤のどちらが自分に合っているかを見極めることが重要です。

使用シーンに合わせた選び方

日常使いならば、塗り心地の良い紫外線吸収剤を含む日焼け止めが便利です。一方で、長時間の屋外活動やスポーツをする場合は、紫外線散乱剤を含む製品を選ぶことで、より高いUV防御効果が期待できます。また、両方の成分をバランスよく配合した製品もあり、これらはSPFとPAの値が高く、日差しの強い日に最適です。

日常使い:吸収剤を含む透明感のある日焼け止め

屋外活動:散乱剤を含む高SPF・高PAの日焼け止め


肌質に合わせた選び方

敏感肌の方には、刺激が少なく安全性の高い紫外線散乱剤が含まれている製品がおすすめです。特に、オーガニックコスメや敏感肌用の製品には散乱剤が多く使われています。

敏感肌:散乱剤を主成分とする日焼け止め

普通肌:吸収剤と散乱剤のバランスが良い日焼け止め

3. UVAとUVBの違い

日焼け止めには、UVAとUVBの両方を防ぐ効果が求められます。SPFはUVBを防ぐ指標であり、PAはUVAを防ぐ指標です。

UVB:肌を焼く原因となり、やけどのような症状を引き起こします。SPFの高い製品が有効です。

UVA:肌の老化を促進し、窓ガラスを通過して室内にも影響を及ぼします。PAの値が高いも のを選ぶと良いでしょう。

例えば、オフィス内でのUV対策にもPAの高い日焼け止めが推奨されます。これにより、自然光か らの影響を軽減し、肌の老化を防ぐことができます。

4. 吸収剤と散乱剤の組み合わせ

紫外線吸収剤と散乱剤を組み合わせた日焼け止めは、最も効果的なUV防御効果があります。特に、スポーツやアウトドア活動では、白浮きの気にならないように調整された製品が便利です。一方で、日常使いには透明感のあるものが好まれます。

例:&be UVミルクE

紫外線吸収剤フリーで、酸化亜鉛や酸化チタンを使用した「&be UVミルクE」は、SPF50+ / PA++++という高いUV防御力を持ちながら、オレンジとラベンダーの爽やかな香りが特徴です。 敏感肌でも安心して使える【紫外線吸収剤フリー商品】です。

5. 製品選びのポイント

日焼け止めを選ぶ際の最も重要なポイントは、自分の生活スタイルと肌質に合った製品を選ぶことです。例えば、肌が敏感な方は散乱剤を主成分としたものを選び、長時間外にいる場合やスポーツをする場合は、吸収剤と散乱剤の両方を含むものを選ぶと良いでしょう。また、特に女性 の場合は、メイクの上からでも使えるスプレータイプのものや、化粧下地として使えるものが便利です。


結論とまとめ

日焼け止めの選び方は、紫外線吸収剤と散乱剤の特性を理解することから始まります。それぞれ の利点と欠点を考慮し、自分の肌質やライフスタイルに最適な製品を選びましょう。また、UVAとUVBの両方に対応する製品を選ぶことで、年間を通じて効果的なUV対策が可能です。これからの季節、正しい日焼け止めの選び方を知って、健康的な肌を守りましょう。

このように、日焼け止めの種類や選び方に関する知識を深めることで、自分に最適な製品を選び、効果的にUV対策を行うことができます。正しい情報をもとに、自分の肌を大切に守りましょう。

リンク先の情報は【紫外線吸収剤フリー商品】に関する参考情報として挿入しました。その他にも、日焼け止めに関する製品情報や選び方について詳しく知りたい方は、専門的な美容雑誌や信頼できるオンラインリソースを活用してください。


経歴

岡本圭祐
日本化粧品検定1級の資格を持ち、化学品メーカーと化粧品OEMメーカーで10年間の営業経験を積みました。数々の化粧品を企画・開発し、現在は個人事業主としてRaccoon-dog Creationを立ち上げ、化粧品OEM事業や企業の新ブランド立ち上げに携わっています。

清水美季
日本化粧品検定1級・美容師免許を持ち、美容部員として10年間で1万人以上の接客経験を持っています。大手化粧品クチコミサイト運営会社での店舗管理職から販売促進・教育に従事し、現在はフリーランスのヘアメイクとして活躍。さらに、アイブロウスタイリストとして全国70店舗の眉毛サロンの技術マネージャーを務めています。



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