化粧品と私の想い、そして
おはようございます、化粧品開発者のけいです。
まだまだ暑い日が続いていますが、いかがお過ごしでしょうか？
私は先日、ふと世界の化粧品市場規模について調べていました。
すると面白いデータがあったのでご紹介します。
化粧品業界～世界との比較～
「2020年度化粧品産業動向調査報告書」では、市場規模の順が1位米国、2位中国、3位日本とありました。 我が国日本は3位、すごいですよね、インバウンド需要の高まりによるものです。
それだけ日本の化粧品は人気があるのですが、これは日本の高い技術力と品質管理体制の賜物ではないでしょうか。
提供：(独)製品評価技術基盤機構
2020 年度 化粧品産業動向調査報告書
そして、こちらも興味深いデータです。20代～40代の男性で、日本、インドネシア、タイ、フィリピン、ベトナム、シンガポール、マレーシアのいずれか在住者を対象にスキンケアの実態を調査したアンケートデータです。
ここでも日本製の人気の高さが伺えるデータや、日本人と他国男性のスキンケアをする理由などのデータもありますので見てみてください。
【出典元】株式会社アスマーク調べ
→ 東南アジア男性のスキンケア実態調査【生活実態編】
→ 東南アジア男性のスキンケア実態調査【使用・購買編】
このことから、東南アジアの男性は非常にスキンケア商品への興味関心が高いことが伺えます。
化粧品OEM業界でも昨今、東南アジア向けが盛り上がりを見せてきていますが、上記のデータがその要因を示す一つとなっていると考えられます。
さあ、それでは本題に入ります。 前回、化粧品OEM業界の問題点（課題）を解説しました。それが下記内容です。
OEM業界の問題点
１．過剰な宣伝
化粧品では言えない効果、効能というのはたくさんあります。美白や除毛など、効果を保証するような宣伝は化粧品ではNGとなっており、そのような内容が商品に記載されていた場合は不適切とみなされ市場から全品回収しなければなりません。OEMでも製造したメーカーが製造販売元（その商品の品質を保証する）を請け負って、過剰宣伝されていた場合は後々トラブルとなってしまうことも危惧されます。
２．高価格
無理に宣伝費にかけすぎると製品開発費に回すことが難しくなります。
また、以下内容に繋がりますが不必要な成分を多く入れすぎると価格が高くなってしまいます。 さらに昨今ではOEMに関するすべてのコストが上昇傾向で、原料代、容器代、人件費、光熱費、物流費などのコスト上昇により販売者、メーカーともに利益が圧迫されつつあります。結果的に、商品への価格転嫁によって値段が高くなってしまう傾向があります。
３．不必要な成分が多い
この成分が入っていればイメージが良い、というご依頼もあります。もちろん正しいご意見ではありますが、むやみに多種類の成分を入れる必要はありません。 結果的に商品の訴求ポイントを見失う、高価格になってしまうということにもつながる可能性があります。
４．環境への負荷
スキンケア商品に使われる容器はプラスチックやガラス製が多いのが実情です。 大手の化粧品メーカーではこのような配慮も行ってきていますが、まだまだ中小のOEMメーカーはそのレベルに至っているわけではありません。環境配慮に重きを置いている企業がOEMで自社商品を出すとき、中身、容器ともに頭を抱えることになります。
５．個人差
これは化粧品全般に言えますが、同じ化粧品でも使用感に個人差があります。 万人受けする商品を作ろうとすると一向にバルク(中身)の使用感などが決定できず、何度も不要な試作回数を重ねることになってしまいます。 また、製造ロットによるバルクの違いもよくあることです。そこまで大きな違いではないのですが、香りが前回作った 時と若干違う？前回よりも少し硬い？といったことがあります。 これは基本的に原料による影響です。化粧品原料には天然由来のものも多く、天然モノにも採取した時期などによって色や香りなどに違いがあります。化粧品の製造工程は毎回全く同じでも、原料自体が少し違えば化粧品にも影響があるということになります。この違いについても感じ方に個人差があります。
それを踏まえて・・・
スキンケア商品の認知拡大を目指すために存在するOEM業界、現状は上記のような業界特有の問題を抱えております。自社のこだわりや思いを実現しファンの拡大をしたいサロン様も、自分に合ったものが欲しいのになかなか見つからないと感じている個人の利用者の皆さんも多くいらっしゃると思います。
私共は業界の問題を深く理解し、サロン様、消費者様との関係性を向上させるべく
「1品からのカスタムオーダー」
を始めます。
サロンの規模を考えた時に1ロット50個や100個と在庫を抱えることに抵抗があると感じたことはありませんか？自分が使っているスキンケア商品の内容物がよくわからない、もっと地肌に合ったものが欲しい、香りがキツすぎて使いづらい、そんな思いをしたことはございませんか？
その悩みを少しでも解決できるよう、私共OEMのプロがカウンセリングし提案させていただき責任を持ってお届けいたします。
どのようにオリジナル商品を作ったらいいかわからない、地肌に合ったものが欲しいとお考えの皆さん、お気軽にご相談ください。
このサービスを通してOEMメーカー、サロン様（オリジナル商品の販売者様）、消費者様が本当に必要な化粧品に出会えるような環境を提供していきます。
次回からはOEM業界の問題点の解決法や、私どもが可能にするオリジナル商品の作り方に関しての連載を始めていきます。
お楽しみに。
化粧品OEMについてのお問い合わせ、ご質問等は随時受け付けておりますので、お気軽にTwitterもしくは下記問い合わせフォームからご連絡ください。Twitter ⇒ (2) 化粧品OEM開発者 けい (@5hvYJVVP22zob3X) / Twitter
写真引用元
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