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ストーリーテリングで手に入れた魔法の杖で新たなライターの世界へ
「人の心に響く文章って、どうすれば書けるんだろう…」
私は毎日そう思いながら、SEO記事を書いていた。確かに案件は増えていた。でも、憧れのライターさんのような、自然に心に染み入る文章は書けない。いつも頭をフル回転させながら必死に構成を考え、推敲を重ねる日々。
そんな迷いの中で新たな出会いが訪れたのは、今年の6月のことだった。
永妻先生との運命的な出会い
Xで目に留まった一つのポスト。脚本家・永妻先生による「ストーリーテリング」という言葉。
「でも、それって物語=創作でしょ?私が普段書いている医療や介護の記事とは別物なんじゃ…」
そう思いながらも、なぜか気持ちがざわついた。好奇心に突き動かされるように、私は、先生のプレゼント企画に応募した。そこで知った新事実。私がずっと実践したかったnoteやYouTube台本の書き方が、ここにあったのだ。
何より心を揺さぶられたのは、脚本の仕事で多忙を極める中でも、一人一人に丁寧にポスト返信を送る永妻先生のお人柄だった。
体験講座を受けた瞬間、私の直感は確信に変わった。
「これだ!夢に近づける魔法は」
ワクワクドキドキの入学、そして新たな世界へと
お盆になっても猛暑の8月。ストカレの入学式。
Zoomでの自己紹介の場で、私は一瞬たじろいだ。小説家を志している人、自営で成果を出している人、美容業界でコンサルをしている人、海外移住して夢を叶えた人…。看護師の傍らでライター業を営む私には、皆さんがキラキラしてまぶしすぎた。
でも、その不安は同期メンバーの明るく前向きな言葉のエネルギーをもらい
「私もこのメンバーの一員になったのだ」という気持ちに変化していた。
最終課題がKindle出版だと知った時の衝撃は今でも忘れられない。
「私が参考書として読んでるKindleの本を…自分が書くの!?」
「2万文字書ければいいんですよ」という先輩の言葉に、単純な私は不思議と希望が湧いてきた。
「1万文字は書けるから何とかなるかも?!」
魔法の杖を手に入れた瞬間
Zoomから流れる永妻先生の柔らかな口調。情報量の多い講義に必死についていく日々。でも、その一つ一つが宝物だった。
とくに感動したのは課題の添削。
「ここをこう変えると、文章が生きてもっと読者の心に響くと思います」
「説明するよりもその情景が映像として見えるように書くと良いですよ」
永妻先生からの直接の添削指導は、まるで魔法の杖を授かるような体験だった。
noteデビューも果たした。1作目より2作目の方が「スキ」をもらえるスピードが断然速い。小さな成長を実感。
書きたくてたまらない!けど…
ふと気が付くとチャットにクライアントさんから催促のメッセージが。
丁重にお詫びして納期を遅らせてもらい、すぐに案件に取り掛かる。器の大きいクライアントさんに救われた。
「ストカレの課題も大事、でもお金を頂いている記事からこなしていかなければ」
睡眠時間を削って作業できる年齢は何歳まで?kindle課題提出はストカレ受講中には、無理だと判断。最終期限の来年春までにどうにかしようと決め、講義を受けつつライター業に専念した。
学び始めてから書くことが楽しくてしょうがない。
毎日見るもの聞くもの、ふと思い出した遠い昔の記憶など。
書き記すためのメモ帳を車やパソコンの脇に置くようになった。
新しい物語の始まり
10月20日の卒業式。
永妻先生の最後の講義を聴きながら、私は気づいた。この3ヶ月で確かに変わっていたことに。
- X投稿が自然に書けるようになっていた
- noteデビューを果たしていた
- Kindle出版への道筋が見えていた
エンドロールに流れる卒業生の名前を見た時、ハッと意識がクリアになり、ジーンと目頭が熱くなった。
これは終わりじゃない。新しい物語の始まりなんだと。
今日も私はパソコンに向かい、永妻先生から受け取った魔法の杖(ペン)を振り続けている。いつか、心を震わせるストーリーを紡ぎ出せる「リアルな魔法使いのお婆さん」になれることを信じて。
私の小さな一歩が、誰かの心に寄り添う物語になりますように――。