わんわんおじいちゃん　①

前医のからの情報で

「夜間は薬を使っても眠れません」

「暴れます」

という情報を目にする

あ〜……。

となる我々スタッフ

スタッフ同士で苦笑い

一体どんなおじいちゃんが来るのだろう

不安を抱えながら

待っていた

車椅子でいらっしゃる

車椅子には座っていられるんだ

そのことに安堵した

昼間は幾分落ち着いて過ごすことができるらしい

担当看護師が

ご家族とお話をするために別室へ

ワンワンおじいちゃん

お部屋で1人になると

ごそごそごそごそ

既にその片鱗が見える

ご家族が

「1人で過ごせないかもしれません。
ご迷惑おかけします。」

そう言っていたのが理解できた

ベッドから落ちてしまったり

お一人で移動されて転倒しては危険なので

別の看護師が

付き添うことになった

その後

対応した看護師が

出てきて一言

「これはちょっと大変かも。」

さあ

ワンワンおじいちゃんとの戦いの日が始まった