昭和おじいちゃん ⑥
娘さんはいつも
ご自分の娘さんを連れて
お二人でいらっしゃる
面会後
昭和おじいちゃんの様子を伝える
娘さん「ありがとうございます。父は昔からちょっと強く言う人で、我がままでご迷惑をおかけしていると思います。でも、家ではみれないんです。父と一緒に暮らすのは私にはできません。面会も1人では間が持たなくて辛いから、娘に一緒に来てもらってるんです。」
苦笑いしながら
心持ちを教えてくださった
親子だからこその
思いがあるのだろう
昭和おじいちゃんは
家で飼っていた亀のお話をよくしてくださった
その亀は
今お孫さんが面倒を見てくれている
”私もここを出て会いに行きたいんだ”
昭和おじいちゃんの想いだけを汲み取れば
ご家族にはご協力いただきたいが
難しいだろう
長年蓄積された
家族間の想い
たった数ヶ月の関係の看護師が
どう
橋渡しができるだろうか