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女風断ち

女風からの卒業
いいことばかり
現実逃避はやめて自分と向き合う

始まりは軽い気持ち
中毒性のあるものは何でも同じ
なかなか断ち切れない

白糖もグルテンも体に良くないことはわかっている
甘美な誘惑から逃れられない

女風をやめることができなくて
苦しんでいる客は水面下に潜んでいるが少なくない

貯金を使い果たし
何とか金の工面をして会い続ける
何にしがみついているのか
執着からは何も生まれない

刹那の快楽に溺れ
ストレスだらけの日常から離れられる
法に触れるわけじゃない
誰にも迷惑をかけていない

女の顔になることを許される時間
ときめいて優しくされる夢の時間

傍らで微笑む男は何でも聞いてくれる
終わりの時間が来るまでは

セラピストのような男は存在しない
気づかいができて話を聞いて慰めてくれる男なんて、女の幻想だ

次々と現れる新しい店やセラピスト
お金さえ出せば手が届く
本当は何も手に入らないのだが

夢でも幻でも、リアルに触れることができる
嘘でも仕事でも、優しく愛撫される

心の底ではわかっている
気づいているけど認めたくない

私は特別
だってあんなことを言ってくれた
こんなことをしてくれた
他の女とは違う

ズルズルと引っ張られて
抜け出せない女風地獄

お金と時間を浪費して
嫉妬して傷ついて尽くしたところで
未来はない
過去もない

ただその瞬間を楽しむだけ
跡形もなく消えていく
肌に残った温もりも匂いも消えて無くなる

全ては、まやかしなのだから
目が覚めれば、何も残らない

やめられるならやめた方がいい
できるだけ早く忘れた方がいい

女風は夢の中の時間
現実世界には存在しない
セラピストだって実在しない男なのだから









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