女風の価値
今さらだけど、体を人に売ってその見返りとしてお金をもらうということ
風俗という仕事が当たり前の世の中
人身売買にあたる
一時のこととはいえ
とんでもないことなのではないだろうか
芸能人が歌声や演技を売るように
セラピストが身体を売る
持って生まれた個人の才能を、本人がどう利用しようと自由だ
違いは一対一、個人対個人で売買されること
直接肌が触れあうこと
つまり、個人のお金を個人がもらう
ネット売買のように顔が見えない相手ではない
そこに念が生まれる
費やした時間
何百万、何千万と
そのひとりの客からもらう
いわゆる太い客だ
客以上の関係はない
としても、その関わりはそんな単純なものだろうか?
複雑に絡まり合って解けない情念
他人の資産を、身に余る高額を手にして何を思うのだろうか
自分の価値を高く買われていい気持ちなのだろうか?
あぶく銭だから、何も気にならないのだろうか?
その客にとっては、はした金なのだろうか?
そもそも金銭感覚が狂った世界に、心は麻痺してしまっているのだろうか?
私のような、一般的庶民の金銭感覚からしたら
一生涯の重荷を背負わされた気持ちになる
何の関わりもない人間に風俗のサービスと引き換えに大金を施されるなんて
正直ゴメンだ
弱味を握られ、自由を奪われ、心を縛られ、過去を汚され、未来を制御されたように感じる
軽い気持ちで
若気の至りで
手軽に大金を稼げる
自分の価値だからなんて
人の心はそんな簡単なものではない
取り返しのつかない人間関係の深みにはまって抜け出せないことに
後悔する時が迫っているかもしれない
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