音楽専科の難しさについて考えてみた
音楽専科としての難しさ
こんにちは!私は音楽専科として働いて2年経ちました。(以前は担任)
今日は担任とは違う音楽専科の難しさをまとめてみたいと思います。
1.児童の把握
この子はどんな人なのだろう、どんな特性をもっているのだろう、なんで立ち歩いているのだろう、どんな性格なんだろう、どんな保護者なんだろう等、、、
たくさんの児童を指導します。その子に合った指導をするのが当然ですが、対応する児童が多すぎて把握しきれない部分があり、それぞれに合った指導をできません。特に異動した当初、年間50時間で把握するには難しいものがありました。
2.クラス差への対応(生活指導面)
同じ発問でもクラスによって反応は変わります。ルールも違います。これは各クラスの雰囲気、担任の違いがあるからです。
それは合って当たり前。それぞれのクラスに合った指導を音楽専科がしていくのです。そこが難しい。
こういう反応されたらこう返そうとか、発言が少ないときにはどんな工夫ができるかなとか、はしゃぎ過ぎちゃうクラスにはこんな関わり方で攻めようとか、このクラスは少し体を動かしてから勧めたほうがいいなとか、今のこのクラスに必要な話はこれだな、とか、、、
何年かクラス担任を経験した私はいろいろな引き出しをもっていて助かりました。(逆に音楽専科枠採用の自治体で、担任をもったことない人はどんな風に学んでいくのだろう??)
【ちょっと愚痴】↑
子供の様子が自分の指導に合わず、担任に不満をぶつける音楽専科を多く見てきました。子供がうるさいからと担任を監視させている人も見ました。
(そういう人は「担任もったことないくせに」と言われます。)
子供が合わせるのではなく、音楽専科がそれぞれのクラスに合った指導をするのです。全てに対応してこそ専科です。でなければ誰でもできます。
3.クラス差への対応(学習面)
発言の仕方、挨拶の仕方、話の聴き方、ノートの書き方、などなど
クラスによって変わります。
私は担任もっていたので、自分なりの児童の良い姿像をもっており、
「足りていないなぁ、もっとできるのに」と思うことがたくさんあります。
ただそれを指導しても担任の考えもありますし(初任とかには教えてあげますが)、専科に言われたところで身につくものでもないし、難しいなぁというところです。
4.進度の差
よく教科担任とかだと教材研究が楽でいいよね、と言われますが、
(つまり全部同じように指導していればいいという考え)
そんなことないです。クラスによって進み方が変わります。
子どもの興味関心、やりたいこと、クラスの実態に合わせて柔軟に計画を変えていくのです。
よく山登りに例えられますね。ゴールは一緒。でも登る道筋はたくさんあるよ、ということ。
それぞれのクラスの進み方の違いに合わせて指導していく。面白いですが難しいです。
5.まとめ
プロであれ、専科よ!(笑)
こんな意見も出るだろうな、こんな進み方になるかもな、このクラスにはこんな指導だな、今授業をするよりしっかり説教話をしとほうがいいなとか、
児童指導に臨機応変に様々な指導をしてこそ、専科でございます。
そして学習ではその教科に深く精通していなければならないのです。
担任ができないから専科になるのではないのです。
仕事の休み明けだから専科になるのではないのです。
毎時間同じ指導していれば楽だから専科になるわけではないのです。
プロであれ、専科よ。