豪雪の山里から ~ 山里に住むと山登り好きは加速しない?
こんにちは。ようこそ
そういえば、さいたまに住んでサラリーマンしてたころは、嫁さんも誘って毎年のように北アルプスとか高い山へ登りに行くのを趣味にしてたけど、最近はめっきり行かなくなりました
嫁さんは自分より後に登山を始めたくせに、生来のピークハンター気質(目標を設定すると突進するタイプ)に火がついて、「3000m級の山じゃないと燃えない」とか偉そうなことを言ってました
自分もそこまでではないけれど、やはり山へ行くなら森林限界を超えた高山帯へと目指してました
だから、この山里に移住しても(越後に3000m級の山はないけど)色んな山にいっぱい登りに行けるかな?と思っていたのに
でも実際、米作りを始めてしまうと、田んぼの管理に気持ちがいっているせいか、稲刈り終わりまでは、「山へ行きたい!」って気持ちが、不思議なほど沸き上がって来なくなりました
都会暮らししてた頃と違って、毎日、常に山を見て生活して、いつでも行ける環境にいると、却って山への渇望がなくなるのかもしれません
だから、だいたい山へ行こうと思うのは、稲を刈り終わって最初の米発送ピークがひと段落する晩秋のころ、せめて年1回ぐらいは登りに行かないとなぁ~などと帳尻合わせのように思い立つのです
2000m級の山でいえば、1年めには荒沢岳、2年めには浅草岳、3年めには守門岳と毎年1峰ずつ、、、でもその後は、登山らしい登山はだんだんと行ったり行かなかったりになってきました
一方で、春には山菜採り、秋には紅葉狩りとキノコ採り、晩冬には雪上散歩と、その辺りの山にはいって楽しむことを覚えました
ここに住むお年寄りは、特に春の山菜採りが大好きで
膝にバクダン抱えていようが、その時期がくると、急斜面にはりつきながら夢中になって山菜を採ってきます
地元の若い人で里山に入っていくのをあまり見かけないのが残念ですが
熊の出没が怖いからと里山から距離をとるのではなく、もっと日常的に皆が山と親しめる暮らしを取り戻したなら、田舎らしい豊かさをもっと感じられるだろうにもったいないな~と思います
自分もまだまだ経験は浅いけれど、毎年少しずつ自分の山菜スポットが増えてきて愉しみは増すばかりです
あと、魚沼に来て知ったのは、低山ハイクの楽しみです
お年寄りを中心に、魚沼に住む人たちの中には、休日のたびに標高500mから1000m未満の低山ハイクを楽しむ人が結構います
以前なら、低山なんて夏は暑いし虫も多くて不快なだけと言って敬遠していたけど、地元の人に倣っていざ自分も低山に行ってみると、体力的にも時間的にも無理なく行けて、新緑から紅葉、雲海、雪山と四季を通じて楽しめる、そんな低山の魅力に気づかされました
何より良いのは、その日の朝の天気塩梅を見て思いつきで出発しても、昼すぎには戻ってこられるというお手軽さです
中でも自分のお気に入りの山は、旧広神村から登る「下権現堂山」です
ピークは900m弱(標高差750m)で、登り2時間、下り1.5時間くらい
自分にとっては、楽ちん過ぎずキツ過ぎない、ちょうど良い山で、愛犬タローも連れて登れます(夏場、柴犬は暑さに弱いからキツそうですが)
山頂は360度の見晴らしで、晴れてれば中越の名だたる山々だけでなく、遠く日本海に浮かぶ佐渡や能登半島までも見渡せます
お勧めの季節は晩秋のころの、霧が出た日の朝です
紅葉登山のピークを過ぎて静けさを取り戻した山道で、美しいブナ林の落葉を踏みしめながら登っていくと、高度があがり霧を抜けてしまえば、目の前には広大な雲海が広がります
山頂に立っても、下の町からの車や列車の音がかすかに聞こえてくるくらいの距離感で、これだけの絶景を堪能できる贅沢な山行をできるところは、そうそう無いんじゃないかと思えます
(魚沼には市民に親しまれる低山がたくさんあり、自分もまだ未開拓でこれからですが)
それでも低山じゃあ物足りないという方には
数年前から始まった「魚沼スカイラン」とか「DEEP JAPAN ULTRA」とかいう、ヘビーなトレイルランニングのイベントなんかもあるようです
(私は、山道は歩くもんだと思っていますが)
気になったなら、ぜひ一度、越後の山へどうぞおいでください
ではでは
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