豪雪の山里から ~ もっと服を汚そう♬
こんにちは
しばらくぶりの投稿です
さて今年も米づくり体験プログラムを進めています
無事に8組のオーナーさんが集まり、農薬・化学肥料不使用・天日乾燥のはざかけ米(魚沼産のコシヒカリでは超希少品)を一緒につくっていきます
6月初めには大勢の方が山里の田んぼを訪れて
田植え機での田植えや手での捕植を体験されました
そして6月末には田の草とりにも応援にきてくださいました
その様子を見ていて感じたのは
町で暮らす人は服を汚したり濡れたりすることに
ものすごく抵抗感があるということ
とても心理的ハードルが高いみたい
今の自分は作業着に長靴がユニフォーム
キャップを被るから髪はぼさぼさのまま
汚れる前提の恰好なので
汚れたら洗えば良いし、濡れたら乾かせば良いって思う
でもそんな自分でも所用で都会に行ってスーツを着たりなんかすると
とたんにドライヤーかけて髪型セットしてみたり
靴の少しの汚れも拭いてみたり
服が変わるだけで人間はこんなに意識と行動が変わるのかと
自分自身に驚く
そんな町の住人たちが、
人生初の米づくりに参加するともなれば
意気込んで作業着、手袋、長靴を買い込み
いざ農作業を体験しようとやって来るけれど
どうしても「汚す」ことに慣れてないから
自分自身でブレーキをかけてしまう
田んぼに入って泥の中を歩くのはキツそうとか、
転んだら大変とか、長靴の中に水が入ったら困るとか、着替え持ってきてないとか、色々とネガティブな理由を並べて
やらないことを正当化させようとしてしまう
せっかく汚しても良い服を揃えて来たのに…
考えてみるに殆どの人は
子どもの頃から服を汚せば大人から汚いって言われたり叱られたりして
「服を汚すのは良くないこと」って刷り込まれちゃってる気がする
テレビのCMを見てても
除菌とか抗菌とかばかり
とにかく綺麗・清潔であることが当たり前で
常に推奨されて洗脳されている
英国ではよほどの強雨でもない限り
人は傘をささないと聞く
この辺の農家の人も多少の前なら
全身濡れてもへっちゃらな顔して働いている
どうせカッパ着たら汗で濡れるからなんて言いながら
価値観の違いと言えばそれまでだけれど
そんなに綺麗であることが大事なのだろうか?
って思ってしまう
そんな大人たちに育てられた子供も
同じように手を汚したがらない
でも、試しに一線を越えてみたら
知らなかった世界が広がっているかも
雨も一度濡れてしまえばむしろ清々しく感じたり
泥に足を入れるのも気持ち良かったり
普段と違って
汚しても良いよと言われる子らも
最初は戸惑うけれど
一度泥んこになってしまえば
もう止まらない
生き生きと満面の笑顔で
へとへとになるまで駆け回る
それが本来の姿なんじゃないかと思える
大人もしかりである
ではでは