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【ユニコーンオーバーロード】セイバー魔法の検証

セイバー魔法

ユニコーンオーバーロードの前の記事(一般クラス評価&作戦例)では、エルフアーチャー・エルフフェンサーはネットで言われているよりも高い評価になっている。これはセイバー魔法を筆者が高く評価しているのが一因だ。
当記事ではそのセイバー魔法について深堀り検証していく。

こうした「他と組み合わせて使う」ものはコンボパーツとして大変いじりがいがある。TRPGぽく言うと、分かりやすく強い火の玉ファイアボールよりもコンボが組める武器への魔法付与エンチャント・ウェポンのほうがいじり甲斐があるって話。

用語定義

セイバー:マジック/術書/ミスティックセイバーの総称
マジック:マジックセイバーの略。魔法という意味ではない
術書:術書セイバーの略
ミスティック:ミスティックセイバーの略
術者:セイバーを使用したキャラ
攻撃役:セイバーを付与されて殴るキャラ
標的役:殴られるキャラ。カラダニキヲツケテネ!


3つのセイバー魔法

マジックセイバー

序盤で大変お世話になる。

基本の使い捨てセイバー。ウィッチ初期技という入手の早さと、PP1というコストの軽さが長所。
ウィッチが加入する前後は敵重装歩兵ホプリタイの硬さが悩ましい時期でもあるので、即座に大活躍する。
コストを除く性能では術書が上なので、コンボでは採用されない

術書と同じ「他の味方が攻撃する前」タイミングなので同時発動できない。このグループにはシャープエールや賭博師のコインチャンス等も含まれる。

術書セイバー

状態異常付与のついた使い捨てセイバー。状態異常がついた分、コストはPP2に増加している。広範囲攻撃との組み合わせで状態異常をバラ撒けるのが長所。
アクセサリーの『炎/氷/雷/血剣の術書』を装備することで使用可能になる。装備可能なのは純粋な攻撃魔法(物理とのハイブリッドは含まない)を使えるクラスに限られている。

前述の通り、マジックと同じ「他の味方が攻撃する前」タイミングなので同時発動できない。

実は1個目の入手時期はマジックと同時期。レブージェの里のヤーナ宅(研究棟)を調べると氷剣の術書が手に入る。

ミスティックセイバー

「一度だけ」の文言がない=戦闘中持続する
AP技なので(同時発動制限)も無い

AP1でかける持続型セイバー。エルフアーチャーLv20で習得する。
アクションでかけるのは一見高コストだが、「他の味方が攻撃する前」とは違うタミングであることが重要。タイミングが異なる=重複できるということで、コンボではWセイバーとして活躍する。

戦闘中持続することもウリで、ベレンガリアのような手数の多いキャラにかけると大活躍してくれる。

ダメージ計算の基本

通常殴り

攻撃役と標的役のステは以下の通り。
これで素のまま殴ると45-5で40ダメージになる(当然なので画像省略)

攻撃役のアーヴァちゃん 物攻45、魔攻25
常に標的役のイアサント君 物防5、魔防5

ここでマジックを攻撃役にかけると64ダメージ

(攻撃役 物攻45-物防5)+(術者 魔攻52-魔防5)*威力0.5=63.5
四捨五入して64

術者の魔攻を+25する(杖を持つ)と、ダメージは12増えて76になる。セイバーの威力は50なので、術者の魔攻を参照していることがわかる。
攻撃役の魔攻は関係ない。
当然、術者が魔攻に手を抜く(物理剣や黒晶石)とダメージが下がる。

(攻撃役 物攻45-物防5)+(術者 魔攻77-魔防5)*威力0.5=76

マジック以外のセイバーでも同様に術者の魔攻が使われる。

ミスティックの例。
(攻撃役 物攻45-物防5)+(術者 魔攻55-魔防5)*威力0.5=65

会心

攻撃役ソドマスのシャープエッジで検証。
会心率は攻撃役のものに依存するし、セイバー部分も会心で伸びる。要するに会心による伸びしろがある。
また、会心ダメージ補正も攻撃役依存。飛竜の細剣やチャージアクトソードマスターによる会心ダメージ補正がセイバー部分に乗る。

攻撃役ソドマスのシャープエッジで検証。
【グレートソード】セイバー込み93 x 会心150% → 140
【飛竜の細剣+】セイバー込み93 x 会心170%158

個別条件下のダメージ計算

多段ヒット攻撃

攻撃役ローグのパッシブスティールにて検証。
結論としては、セイバー1回分(威力50)がヒット数で分割される
シングルヒットだろうが九連斬だろうがセイバーの威力は変わらない(四捨五入する関係で実際には僅かな増減はある)

【多段のみ】 (攻撃役 物攻33-物防5)*威力0.5=14
【多段+セイバー】(攻撃役 物攻33-物防5)*威力0.5+(術者 魔攻55-魔防5)*威力0.5/ヒット数2=26.5
四捨五入して27

2体同時攻撃

攻撃役スナイパーのダブルショットにて検証。
セイバーは全ての対象に100%の効果を発揮していた。
これが特に有効なシーンはミスティック+トリプルカウンターだろう。

【2体+セイバーあり】(攻撃役 物攻45-物防5)*威力0.7+(術者 魔攻55-魔防5)*威力0.5=53

範囲攻撃(貫通・列・全体)

運用している人は百も承知だと思うが、セイバーは範囲内全ての対象に100%の効果を発揮する。このお陰で全体攻撃にセイバーを乗せるのが非常に強い。

比較元の対単体 (攻撃役 物攻45-物防5)+(術者 魔攻55-魔防5)*威力0.5=65
貫通を2体に対して使った結果。ダメージは変わらない。

魔法攻撃

セイバー=刀剣という言葉から「物理攻撃への魔法付与」と解釈されがちだが、実はファイアボールなどの魔法攻撃※にも乗る。起動条件の関係でミスティック限定。
(※スキル記述で「魔法攻撃を行う」とあるものが魔法攻撃で、「攻撃を行う」は物理攻撃扱い)

上段:ミスティックなし
下段:ミスティックあり
(攻撃役 魔攻55-物防5)+(術者 魔攻55-魔防5)*威力0.5=75

ガード・無効化など

セイバーに限った話ではないが、ガードは魔法ダメージ部分を軽減しない。
セイバー付き攻撃がガードされると、物理ダメージ部分はガードで軽減され、セイバー部分=魔法ダメージ部分は素通しで計算される。

パリィやなどの物理ダメージ無効化・マジックバリアなどの魔法ダメージ無効化は、該当する側だけを無効化する。該当しない側はもちろん素通し。
なお、アローカバーは発動条件こそ物理だが、無効化は物理魔法の両方。

【参考:ガードの軽減率】
盾なし:物理ダメージ25%軽減
盾ガード、中ガード:物理ダメージ50%軽減
大盾ガード、大ガード:物理ダメージ75%軽減

兵種相性

攻撃役 vs 標的役の兵種で決定され、セイバー部分にも乗る

条件を揃えたセイバー付きナイト&ソルジャー
セイバーを含む総ダメージが二倍(65→130)になっていることがわかる

防御力無視

防御力無視の効果はセイバー部分にも乗る
殿下のスピニングエッジと相性が良いと言われる理由の一つ。

セイバー付きアサルトブロウ&ヘヴィバスターの比較
左: (攻撃役 物攻45-物防45)+(術者 魔攻55-魔防45)*威力0.5=5
右:攻撃役 物攻45+術者 魔攻55*威力0.5=72.5  四捨五入して73

イヤリングなど 条件付きの「威力+」

反撃のイヤリングなどの「スキル威力+40」は、スキルにのみ影響し、セイバーダメージには影響しない。まぁ当然っすねー。

左【イヤリングなし】 (攻撃役 物攻45-物防5)*威力1.5+(術者 魔攻55-魔防5)*威力0.5=85
右【イヤリングあり】 (攻撃役 物攻45-物防5)*威力1.9+(術者 魔攻55-魔防5)*威力0.5=101

術者への戦闘中バフ・デバフ

実は術者へのバフ・デバフはセイバーに乗らない
つまり「使い魔のチョーカーソーサリーコネクトで激増した魔攻を術書に注ぎ込む」というコンボは成立しない。

ソーサリーコネクトを貰ったフェンサーが…
アイスセイバーを使ってもダメージが伸びない。
(攻撃役 物攻45-物防5)+(術者 魔攻55-魔防5)*威力0.5=65

同一攻撃役へのミスティック多重がけ

ミスティックは[重複可能]タグを持っていないため、多重がけ不可。
先にかけたものが優先され、後からより高魔攻のミスティックで上書きできたりはしない。
一応検証したけど、「重複しない」ことを示す証拠写真って撮りようがないのよね…

【おまけ】ブラッド系とセイバー

ブラッドウェポンの回復量は「セイバーを含む合計与ダメの50%」になる

「司祭の行方」で敵将ルノーがマジック+ブラッドを使ってくる

術書セイバーの状態異常

氷剣の術書

多段ヒット攻撃に付与しても途中で割れてしまうことはない。安心して使える。

2ヒット目が表示されてるが氷は割れてない。
グラシアルレインも同じ仕様。

炎剣の術書

グラシアルレインに付与すると凍結かつ炎上になる。
ネタっぽい絵面だけど、広範囲炎上は普通に有用。

グラシアルレインにフレイムセイバーを付与すると
凍結しながら燃えてる……

血剣の術書

コンボで出番がない子だけど、一通り確認。
・当然ながら回復する対象は攻撃役のみ。
・回復量はセイバーを含む合計与ダメの50%。
 範囲攻撃の場合は個々に回復量が計算されて更に増える。
・攻撃役が血月のイヤリングを装備すると、回復量が50→80%に増える。
  なお術者がイヤリングを装備しても効果はない。

競合との比較【コンボ用】

術書 vs シャープエール(賭博師のコインチャンス

コンボ(エレメンタルロアーやグラシアルレイン)で使う場合の比較になる。
理論上はシャープエールや賭博師のほうがダメージは上になる。

一方、術書の評価点は以下の3点

  • ガードをすり抜ける魔法ダメージ

  • 状態異常をばら撒けるため、倒しきれなくても有利な状況が続く

  • 会心が絡まない分、ドルイドのクイックカースに比較的強い

ガードは広く使われていて厄介なため、ヴァイキングのバトルホルンを貰わない物理魔法ハイブリッドコンボの場合は術書が有利。具体的にはエレメンタルロアーのこと。精霊の怒り/加護は強力な開幕行動であり、エレメンタルロアーの小精霊確保用でもあるため、競合のバトルホルンより優先されやすい事情もある。

術書との相性が良いエレメンタルロアー

バトルホルンを貰うような物理コンボ、グラシアルレイン(アローレイン)やドラグーンダイブで起こりうるのは「後衛は倒れ、前衛が残る」という事態なので、こうした前衛を仕留めたい際も術書の出番

トリニティレインには術書が反応しないため、シャープエール一択になる。

術書 vs スナイプオーダー

このゲームは回避型が多めのバランス(一般クラスの3割が回避型)なので、必中のほうが優先度は高い。バストリアス開放まで狙撃手レンズ系はセレスト嬢のやつしかないので、その間はスナイプオーダーを優先したい。アルビオンで狙撃レンズが供給されると逆転する。

術書 vs ミスティック, 
術書 vs イーグルアイ

これらは競合関係にない。ガンガン重複させていけ!

セイバー vs バトルホルン・ディフェンスカース

実は薄っすらと役割が被っていて競合関係と言えなくもない。敵前衛をガード不可付き物理で突破するのか、魔法攻撃付き範囲攻撃でなぎ払うのかという選択になっている。
基本的にはコンボ編成にはセイバー、非コンボの通常殴りにはバトルホルン/ディフェンスカースが向いてる。グラシアルレインなどの物理コンボなら両方入れてもいい。

【追記】セイバー付与で不利になる可能性は?

結論から述べると、不利になることはない。

攻撃属性の基本&その表記

本作の攻撃属性は物理と魔法があり、それらの複合もあるので以下の3つに大別される。名称は筆者が仮に付けたもの

  1. 純物理: リーンエッジなど

  2. 物魔ハイブリッド: ウィンドアローなど

  3. 純魔法: ファイアーボールなど

ただ、ゲーム中の表記としては以下の4つが存在する(検証済み)

  • 攻撃」:全て(1+2+3)

  • 物理攻撃」:物理を含む攻撃(1+2)

  • 魔法攻撃」:純魔法のみ(3)

  • 「魔法攻撃」:魔法を含む攻撃(2+3)

セイバーで「魔法」付与して何かに引っかかるか

セイバーは「魔法」を付与するので、3.純魔法にかけても変化しない。
物理部分を消したりもしないので、2.ハイブリッドもそのまま。

1.純物理へセイバー付与した際に2.ハイブリッドへと変化するが、「物理攻撃」は2.ハイブリッドを含む概念なので影響ナシ。
「魔法で攻撃」には新たに引っかかりそうだが、この「魔法で攻撃」は[セイバー系を除く]とセットになっているので、やはり影響ナシ。該当スキルはマジックバリアとラインバリアぐらいだし。

[セイバー系を除く]とは具体的にどういうことか

マジックバリアの[セイバー系を除く]は、正確には「セイバー系では発動条件をトリガーしない」の意

マジックバリアの効果部分、つまり魔法ダメージ無効化・状態異常無効化はセイバー系にも効く。
実戦でも、Wセイバー+全体攻撃をマジックバリアで生き残る敵が居たりする。

終わりに

オンライン闘技場ならともかく、ストーリー攻略であれば術書&ミスティックのWセイバー全体攻撃で大抵の敵は吹っ飛ばせる。セイバー魔法を活用してガンガン殲滅しよう!
筆者の編成(4/18時点)では術書役を3名、ミスティック役を5名起用している。この便利さを味わって是非欲しい。

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