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今週聴いたアルバム簡易レビュー(24/11/11~24/11/17)
The Blackouts「History In Reverse」
04年作。コンピレーション盤。
70年代末期から80年代初頭にかけて活動していたポストパンクバンドの音源集。ノーウェーブにも近い暴れっぷりで、スカスカしたビートの上でジャキジャキしたノイジーなギターと味わい深いボーカルが暴れるいかにもな音。個人的にはめちゃくちゃ好き。
「Industry」「Dead Man's Curve」「Probability」がお気に入り。
Matt Deighton「Villager」
95年作。
泥臭さ全開でフォーキーなロック。彼がメンバーだったMother Earthとは地続きながら、よりシンプルな音になった。全体に漂う優しく和やかな空気が心地いい。
The Smithereens「Especially For You」
86年。
60年代ブリティッシュロックの香りを纏う素朴なロック。みずみずしいメロディーが愛おしい。アメリカらしい陽気さもあって、シンプルながら病みつきになる音。
「Strangers When We Meet」「Cigarette」がお気に入り。
The Human Abstract「Nocturne」
06年作。
抒情的なパートが多めながら、決めてくるところはガツンと迫力満点なメタルコア。プログレッシブロックに近い複雑な展開が多く、聴いていて面白い。
Ivoryline「There Came A Lion」
08年作。
感傷的なメロディーが印象的なオルタナティブロック。激情をそのままぶちまけるような勢いを持ちながら演奏もかっちり安定していて、かつ印象的なフレーズも多い。聴き心地のいいアルバム。
Farm「Farm」
71年作。
サイケデリックなブルースロック。粘っこいグルーヴにザラッとしたギターリフ、いかにも70年代って感じのハードロックでカッコいい。全体としては佳作よりだけど、「Sunshine In My Window」は神がかり的な出来だと思ってる。
Poli Oppisti「Blu」
96年作。
ラテン風な味付けのおしゃれなポップス。程よくラフで、肩の力を抜いて聴ける心地いいサウンド。ボーカルがイタリア語で歌っているのが全体の異国情緒をより強めていて、個人的にかなり好み。
「Come Non Sarò Mai」「Nei tuoi occhi」「E' un sole」「Gridalo forte」がお気に入り。
(Hed) p.e.「Truth Rising」
10年作。
危険なにおいがプンプンするタイプのブチ切れニューメタル。全体的に、特に前半はめちゃくちゃヘヴィーでカッコいい。ジャンルをごちゃまぜというよりは、各曲でレゲエやヒップホップ、ハードコアの要素を使い分けているような感じで、インタールードも含めて聴きやすさも抜群。
「It's All Over」「No Rest For The Wicked」「This Fire」「Forward Go!」「Murder」「Whitehouse」がお気に入り。
The Golden Palominos「The Golden Palominos」
83年作。
めちゃくちゃな音を出してるポストパンク・ノーウェーブ。ファンクの影響を感じる独特なビートの上でギターとベースがアヴァンギャルドに暴れ回って、ボーカルもパンキッシュで危険な雰囲気。聴いていて疲れるけど、個人的には好きな音。
Tata Vega「Now I See」
05年作。
パワフルなR&B・ソウル。低めで強い芯のあるボーカルがかっこいい。ゴスペル色の強い楽曲もあって面白い。
「Walk With Me」「Oh It Is Jesus」がお気に入り。
Nick Drake「Five Leaves Left」
69年作。
素朴なフォークロック。優しい雰囲気ながらけっこう暗くて、のほほんとできる感じではない。個人的には聴いていて落ち着く音。一部の曲にあるストリングスが上品で、クラシカルな味付けとして結構好き。
Trine Rein「Beneath My Skin」
96年作。
80年代のロックを参照したような女性ボーカルのポップス。元気よく歌う曲もありしっとり歌い上げる曲もあり、ドラムの音とかも含めて若干ダークな90年代らしいポップスといった感じ。ふと耳に残るメロディが多くて結構良い。
「Torn」「Old Soul」がお気に入り。