今週聴いたアルバム簡易レビュー(24/11/4~24/11/10)
Klaus Schulze「Angst」
84年作。サウンドトラック盤。
全体的に暗く不気味なムードがあるテクノで、特にアンビエント的な1曲目はかなり怖い。淡々と進む不安定な空気がかなり好き。サブスクだと最後の曲だけ聴けなかったので、そのうちCDも買う予定。
3OH!3「Want」
08年作。
エレクトロなラップロックで、頭を空っぽにして騒ごうぜ!といった感じのノリが楽しい。ゴリッゴリなトラックの音がイカつくてかなり好み。
Butthole Surfers「Electriclarryland」
96年作。
勢い満点なハードロック。彼ららしい毒は時折出てくるものの、基本的に控えている感じ。ヒップホップを取り入れたりサイケデリックなギターの音を出していたり、わりと音楽性的には幅広い気がする。
「Birds」「Pepper」「Thermador」「Ulcer Breakout」「Jingle Of A Dog's Collar」「TV Star」「The Lord Is A Monkey」がお気に入り。
Karel Boehlee Trio「At The Beauforthuis」
07年作。ライブ盤。
ピアノ主体の優しいジャズで、繊細な演奏がとても美しい。涼しげなメロディーで心に染み入る演奏。
Fireflight「Unbreakable」
08年作。
愁いを帯びた雰囲気のオルタナハードロック。シンフォニックでとげが少ない演奏で、綺麗でよく通る女性ボーカルがかなりマッチしててカッコいい。
G-Unit「Beg For Mercy」
03年作。
結構ハードなギャングスタラップ。50 Cent目当てだったけど割と他のメンバーもカッコいい。シリアスなナンバーが多いけど、パーティー感のある曲もちらほらあって全体的に聴きやすかった。
「Poppin' Them Thangs」「I'm So Hood」「Stunt 101」「Wanna Get To Know You」がお気に入り。
Johnny Thunders & The Heartbreakers「L.A.M.F.」
77年作。
ストレートにロックンロールしている楽しいパンクアルバム。今回聴いたのが「Revisited」というバージョンで、オリジナルとはいろいろ違うらしい。Johnny Thundersのボーカルがカッコいい。
Revisitedはサブスクなし。
Bathory「Under The Sign Of The Black Mark」
87年作。
終始悍ましい世界観をまき散らす凄まじいブラックメタル。音質の影響でチープさはあるものの、それを加味してなお背筋が凍るような絶叫と破壊力抜群の演奏で、めちゃくちゃカッコいい。勢い一辺倒かと思いきや展開が練られた曲もあったりして、そういうところも面白い。
Prayer Line「Thrill Me, Lick Me, Fuck Me, Kill Me」
21年作。
ドロッとした雰囲気のハードコア。音質が少しくぐもっていて、それがおどろおどろしさを醸し出している。重い感じの演奏と、嗄れ声なボーカルがカッコいい。
The Orb「U.F.Orb」
92年作。
スピリチュアルな雰囲気のあるアンビエントテクノ。ビートがはっきりとあるパートもなくはないけど、全体的に環境音楽に近い雰囲気で、心が安らぐような不安になるような、不思議な感じ。
Placebo「Sleeping With Ghosts」
03年作。
グランジや周辺のアングラな音楽にに大きく寄ったような、荒々しくざらっとした演奏ながら、程よくポップさもある。メロディーはイギリスっぽい湿っぽさ。1曲目がちょっと浮いてる気がする。
「This Picture」「The Bitter End」がお気に入り。
Diamond Head「Lightning To The Nations」
80年作。
凝った展開があるヘヴィ・メタル(NWOBHM)。粗削りながらパワフルで印象的なフレーズも多くて、ボーカルやリフから溢れるいかにもブリティッシュな空気がたまらない。初期Metallicaに通ずる部分も多くて、強い影響を受けたのがよくわかる。
「Lightning To The Nations」「The Prince」「Am I Evil?」がお気に入り。
Avengers In Sci-Fi「Dynamo」
10年作。
エレクトロな要素を入れたロックで、踊れるグルーヴ感が気持ちいい。コテコテの日本語英語が若干引っかかるけど曲の演奏はめちゃくちゃかっこよくて好き。
Art Van Damme「So Nice!」
10年作。リイシュー版。
内容はArt Van Damme「With Strings」(1979)と同様。アコーディオン主体の軽快で聴き心地がよいジャズ。気を張らず陽気な雰囲気の演奏が楽しい。
Blur「The Magic Whip」
15年作。
全盛期のブリットポップ路線に近い空気はあるけどかなり落ち着いていて、メロディーが少しくらい。実験的要素も所々にあって、じわじわと気に入ってくるスルメなアルバム。
「Lonesome Street」「Ice Cream Man」「I Broadcast」がお気に入り。