ラストキャット(8話)
父の他界後にフラッ〜と外出したミミに行く先は聞かない、そんなに野暮じゃないよ…!
もちろん彼女のムーに会いに行ったに違いないが、その日の深夜に家に戻り家族の様子を見ては時折寄り添って…。
数日続くバタバタな日々にミミも驚きながら暮らし、人の出入りの後にそっと私達の横に座り「疲れた…?」と言う目で見つめて…、私は「ありがと、でもムーちゃんに寂しい想いさせてるんじゃない」と、言いながらミミのノドを触ると“ゴロゴロ”ノドを鳴らして……………………。
言葉は通じたらしく、ミミはお出掛けをして長い時間帰って来なかった。
真夏のミミは“バテバテ”で、「アツい〜…」と、の〜び〜て〜い〜る。
そんな、バテバテのミミを見て、どうやら祥太はミミが毛皮を着ていると思ったらしく毛を引張りミミが「ニヤっー!!!」と…。
バテバテの時に引張られて、散々だけれども、ミミは爪を立てて引っ掻く事はしない…。
沙羅「祥太を“弟”と、想ってる?」ミミはその後もバテバテでのびていた。
夕方頃にやっと夏バテが少し回復すると、母の栞里の元へ…、「ご飯、ちょうだい!」と摺り寄って“カリカリ”を出すが反応しないと言うか、そっぽを向いた…。
栞里が“猫パウチ”を手にした途端に、「それそれ…、それを食べさせて〜」と“ニャォ”と…。
素直なのか…?、好きと嫌いがハッキリしていて“妥協はしない”…、沙羅が「手強いね〜」。
ただ自由なだけだよ〜!
……続きは、またね〜……