エベレスト級執着攻め美容師の心の闇を覗く、BLCD「カラーレシピ」感想
今回は、興津さん出演作品の中でも最高峰と思っている執着攻めBLCD、はらだ先生原作「カラーレシピ」の感想です。はらだ先生は、そもそも商業BLをちゃんと初めて購入したのが「ワンルームエンジェル」だったので、それはすごい作家さんであろう、ということと、どこかで検索で見かけた興津さんの演技がすごいということで入手しました。残念ながらこれも配信がなくて、中古はかなり値上がりしてます。
こちらは内田雄馬さんの初メインBL作品ですが、初がこれって凄いなの気持ちです。
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試聴↓↓↓
ネタバレない感想は、こちらはハッピーBL好きの方には全く向いていない、ということです。
好きには色々ありますから…、お互いが好きで幸せな世界が一番、というBLを好まれる方にはオススメしません。ちなみに、私の仲の良い友人からも、内容が好きな系統ではなかったと言われました(笑)
ツンデレ薄幸美人とか、イケメン受けな興津さんが好きな方にも、違うかもしれません。
近い系統でも近くないな、というのは「ヒーリングパラドックス」とかでしょうか。しごでき、イケメン、裏表あるタイプなどなど共通点はなくないですか、根本的なテーマが違う、という感じです。似ているようで一番遠い気がします(どちらも好き)。
では、どんな方に勧めたいかというと、興津さんのあんな声やこんな声、特にブラックなところ(演技)が見てみたい…という仄暗い欲望をお持ちの方にはオススメです!カサブタを自分から剥いじゃうのが嫌いじゃないメンタルをお持ちの方、一緒に深淵を覗きましょう!
主人公は内田雄馬さんが演じていますが、初メインとは思えぬ貫禄、演技でした。そりゃあ人気もでるよなあ、と納得です。
また、サブキャラに村瀬歩さんがいるのですが、これまた某バレーボールアニメの太陽属性主人公のイメージとは違って見た目は女子で性格はちょっとアレな演技が光っています!あとは山中真尋さんはこの作品が初めましてだったのですが、人の良い店長役が素晴らしい説得力でした。
興津さんは、少しチャラ成分、中から高音系、食えない人って感じです。漫画のセリフが、音になると踊るみたいに感じられるような、あっぱれな表現力です。興津さんの緩急の付け方がものすごく光るキャラだなあって感じです。
1の方ではフリートーク付き、2は雑誌のインタビューと短いミニドラマがありました。値上がりしてるし中古は詐欺っぽいページも見つかったので中古購入するときには気をつけたほうがいいかもです!
では、ネタバレありの感想。
主人公の笑吉さん(CV内田雄馬さん)が勤めている美容院のビラを配ると声をかけてきたのが福介さん(CV興津和幸さん)で、失礼なもの言いに殴ってしまいます。お店に戻ると店長の美門さん(みかどさん、CV山中真尋さん)から、新たにお店のスタッフになったと福介さんを紹介されます。お店のアシスタントをしているのが、長髪で落ち着いた物腰の龍来さん(りくさん、CV村瀬歩さん)。
初日から言い合いをする二人を仲良くさせるために、営業時間後に仕事の技術チェックをすることに。そして、そのうちに福介さんが終電を逃したというので笑吉さんが福介さんをおうちにいやいや泊めることになります。(展開が早いBL大好き!!!)
当然の如く布団が一つしかないからと同じ布団で寝ることに。夜中目が覚めると、目の前に自慰をする福介さんがいて、なにがなんだか分からないうちに手のひらに白いものを出されてしまう笑吉さん。終わったら眠りこけてしまう福介さん。翌朝起きると、笑顔で「酔ってたんだ、忘れて」と言って笑吉さんに殴られます。
というのが、1話なんですよ。
ちなみに、笑吉さんはとにかくツンツンボーイで怒ってばかり、福介さんは人を小馬鹿にしたような話し方でイラッとさせるような感じです。家に泊めるのは致し方なくであって、そこが笑吉さんの善人性があるところだと思います。
なんでしょう、興津さんの人に対して冷たいところがあったり、ズケズケものをいうキャラに耐性がなかったのですごい刺さりました。そして、お泊りの夜の出来事!!!絵がないのを良い感じでセリフで補われていてちゃんと状況もわかりますが、どうしても見たくて聴き終わってから原作でも確認しました。
興津さんの呼吸だけで表現するの、攻めだと受けの声で聞けないところがいい感じで聞けてとてもえっちでした。翌朝に同じところを殴られて文句を畳み掛けるところのセリフも流石です。
でも、そもそもこの人何考えてるの?という心を見せない演技がすごい。
二人で出勤して龍来さんが男子であるところを見てびっくりする福介さん。村瀬さんの中性声、いいですね…。美容院で女尊男卑で仕事を押し付けられて腹が立ったから女装を始めたらしく、根性入った問題児らしい。美門さんは、口下手で腕がいいのに人とコミュニケーションがうまく出来ない笑吉さんを助けて引き抜いてくれた恩人。
技術チェックするというのでシャンプーをしてもらいつつ寝てしまう笑吉さん。多分寝顔が赤ちゃんみたいだ可愛いんだろうなあ…。内田さんの寝息が安らかです!
ここでまた、福介さんが自慰しちゃいます。とりあえず、私の特殊プレイリストにはバッチリメモしてあります(いつかこっそりどこかに出したい)見つかったらヤバいのと、興奮の吐息…(短いけど)。そのあとの知らないフリでの会話のトーンが、やはりこの人怖そう感でした。
外で会うのが、数少ない笑吉さんの指名客の鬼原さん(CV千葉進歩さん)で、食事に誘われます。めちゃくちゃ嬉しそうで、始めから怪しさプンプン(笑)千葉さん、某囲碁漫画のあの御方だったのですね!すごい…。
福介さんは笑吉さんの携帯を勝手にチェックして、鬼原さんがストーカーだと判断します。笑吉さんには気をつけろと福介さんが言うと、早速
かかってくる非通知の着信。仕事では女性客に無愛想で嫌だから担当変えてほしいと言われてしまい、笑吉さんが落ち込んで家に帰るとドアノブにコンドームと精液がかかっています。そこに現れたのが福介さんで、汚れたものを取り除いて自分の服で拭いて助けてあげます。ここの怯える笑吉さんの演技もいいんですよね…。口下手でうまくありがとうが言えないのがかわいいし、すぐに怒っちゃう感じとか。ただし、大体行動がチョロいし心根は優しいから、鬼原さんに誘われて食事に行ってしまいます。
その帰り道に告白されて、亡くなった恋人に似ているからと迫られます。ここでの「僕のもみあげを優しく揉んでくれ」と気持ち悪いセリフと、ストーカーと言われて逆上して叫ぶ千葉さん、凄いです!ヒーローばりのタイミングで助けに参上する福介さんの、「頭使えよ!」と怒鳴る興津さんの声もこわかっこいいです。
家で、怖い目にあった笑吉さんに優しくしつつ、実は現場実習にいった美容院で笑吉さんのことを知っていたという話をします。口の利き方が下手で嫌われて成績もひどくつけられて悔し泣きする笑吉さんの涙が綺麗に見えて欲しくなったらしい。(サイコパスの匂いしかない)
笑吉さんが欲しくてそのために独立するために努力してきたと言う福介さんに、当時のことをようやく思い出す笑吉さん。ここでの会話が、角から落ちそうなボールが危うい状態で転がって最後にぽとりと落ちるようで、ドキドキします。
帰りかけたところに笑吉さんに呼び止められてキス。
そこから初めてのセックスシーン。笑吉さんは全然慣れていなくて痛そうだし、福介さんは優しい声でリードしていて素晴らしいです。福介さんが満足げで、笑吉さんは初めのツンツンモードから柔らかな感じになります。こういう変化をなんなくやれるのが当たり前なのかもですが、感動しちゃいます。
お店では鬼原さんをブラックリストに入れて、二人の仲も良くなった風になって美門さんも満足ら鼻歌を歌うくらい嬉しそうな福介さんに、龍来さんが携帯を見せて「非通知はよくないですよ」と言ってきます。
このへんが「カラーレシピ」の聞きどころかなと思います。福介さんが笑吉さんを手に入れるために、非通知もコンドームも、客のクレームも仕込んでいたことが分かります。漫画での福介さんの顔がめちゃくちゃ怖いです。そして、その福介さんに別に自分に害がないならいいという龍来さんの言い方も。結局、笑吉さんには言わない約束をします。
最後にカットのチェックをするのに笑吉さんの髪を切っている時に福介さんが思い返している回想シーンで、福介さんが何を思っているかが描かれます。笑吉さんは何も知らずにいます。嗚呼…神よ…。
この作品の面白いところは、初めて聞いた時の衝撃と、聞き返した時に福介さんが狙いを持っていたのが分かっている状態で聞くとまた違って聞こえるところですね。漫画ではより、福介さんが裏で行動していることを匂わせるコマがあるのでわかりやすいかもしれません。
おまけの「カラーレシピ・コントロール」は、付き合う二人のちょっとしたえっちなお時間と、案の定最後は殴られちゃう福介さん。殴られて顔が腫れてるっぽいのが声で演技で分かるのすごい。
「鬼原さん」は、文字通り鬼原さんが笑吉さんに執着する経緯について。どちらも原作一巻に収められています。
フリートークは、なんと興津さんが「もう一度、やさしく僕のもみあげを揉んでくれ」のセリフを言ってくださいます。どうやら台本に「福介が鬼原さんだったら」という指示で書いてあったそうです。台本書いてくれた人に感謝しかありません!!
しばらくもみあげのインパクトで、内田さんと興津さんが互いのもみあげを触り合うんですよ!内田さんはほっておくとルパ◯三世みたいになる派、興津さんはならない派らしい。鬼原さんの話は盛り上がるようです。
内田さんは「興津さんに初めてを持っていかれた」ということで、興津さんでよかったと感謝を述べていました。興津さん「僕に抱かれると気持ちいいから任せておいで、と言われたみたいな話を聞いた」とのことで抱いたことないわ!と話してました。(私は某CDのフリートークで河西健吾さんがそのような話をされていた気がします。もしも他のCDなどでもありましたら教えてください〜)
内田さんが楽しげに話すのにちょいちょいいい感じで突っ込む興津さんのトークが楽しかったです!続きがどうなるとか、好きな色についてとか、毛根の話とか、やってみたい髪型の話などされていました!内田さんは、龍来くんが超かわいいとお気に入りだそうでした!村瀬さんの声を聞くと女性の声と認識すると興津さんも話してました。
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次は、「カラーレシピ 第二章」です。
話はあれから1年後、福介さんと笑吉さんの関係は一進一退、なかなかラブラブするところまでは至らないようで、手を出しては拒絶されるの繰り返しの二人。冒頭に、初フェラしてもらおうとして局部を噛まれちゃう福介さんが聞けます(これを特殊プレイリストにメモするかを検討しています)。まだ完全に自分のモノにできていない福介さんの企み顔によって、色々この先の不穏が予想されます。
お店には新しくアシスタントの一祝さん(かずのりさん、CV廣瀬大介さん)が加わって笑吉さんの元にいますが、なかなか生意気キャラで仕事でも衝突しがち、一祝さんは福介さんには懐いていて飲みに行くなどします。このあたりで、福介さんが色々裏でしているような感じがうっすら漫画では表現されています。もちろん、CDで聞いても流石にこれはもしや…なニュアンスが聞き取れます。
笑吉さんのミスが続き、慰めている福介さんがキスしたところを一祝さんに見られ、一祝さんが担当を替えたいと言われます。
その後、笑吉さんの指名客のカラーを一祝さんが間違えるミスが起きます。新人がミスで萎縮しないように庇う笑吉さんと、ここぞとばかりに怒れと言う福介さん、それと、そろそろ疑いをはじめている龍来さん…そこに前回のストーカー鬼原さんが現れます。
福介さんが気が付いて酷く追い返します。
そこから笑吉さんが何かおかしいと思い始めて、一祝さんにスマホのことを聞くと、遠隔操作アプリが入っていることを教えてもらいます。
福介さんは龍来さんに鬼原さんが来た時にわざと見逃したのじゃないかと詰め寄ります。ここでの会話、福介さんの狙いが分かっていて、もっと這いつくばるところが見たい煽る龍来さんのゾッとするようなセリフが凄いんです。福介さんが「お前俺のこと好きだろ」に対しての最後の「むかつく」も。龍来さんの生い立ちとか背景がめちゃくちゃ気になりました。
カラーレシピ2章はフリートークはないのですが、村瀬さんも結構楽しく演じられていたような感じでした。流石!!
そして、ここからがこの作品の山場です…。鬼原さんに笑吉さんが電話で確認すると、身に覚えのないメールの話をされます。職場では顧客管理のシステムが誰かに弄られている疑惑について龍来さんから聞いた日、先に帰った笑吉さんの家に福介さんがやってきます。
自分のことを嫌いなのかと聞きながら、龍来さんから教えてもらったようにカマをかけると、福介さんが諦めて方法を変えると言い出します。
この辺で、福介さんのダークモードスイッチオン!て感じです。淡々としてるのが逆に怖い。真実を知って恐れおののく笑吉さんの気持ちに共感です。
次のシーンで福介さんがお風呂から出てくると、既に後ろ手で拘束、目隠し、猿ぐつわされてる笑吉さんがいます。うめき声がめちゃくちゃリアル。そして、楽しそうな福介さん…。
言うこと聞かないと局部につけたものから電気が流れるみたいで、ほぼ半泣きで喘ぐ笑吉さん。
私、あまりにも衝撃的過ぎて初めて聞いた時の記憶なくて、漫画を読み返してこんなだっけってなりました。感想のためにCD聞いたらここの福介さんが優しそうで楽しそうで「うわぁ…」てなりました。電気ショックで脅しながら「俺のこと好き?一番?」て聞くの鬼畜〜!!!泣きながら言うことを聞くってなるけど、あまりにも可哀想過ぎる笑吉さんを抱こうとすると勃たない福介さん。
あくまでも二人でお店を開業したいと普通に会話してるのが、すごい怖い。福介さんは普段通りにしてるのに、精神が綻びかけてて焦りが出てくる。
仕事の日、本当は辞めると言うはずだったのに言えない笑吉さんに福介さんが詰め寄ります。ほぼホラー。やさしくお店の展開などを話している内容はまともだけど、拘束したときの写真で脅してるし普通に泣いて拒む笑吉さんを見ると、抱きたいのにかわいそうに思えてきてるのか全然勃たない。
お店でついに(前振りしていたから)美門さんから笑吉さんを引き抜こうとしてると質問され否定して、龍来さんに現状を話すと冷たく笑われる。このときの村瀬さんの笑い方、すごい。結局嫌われたくない、自信がないからそんなやり方をしていると見抜かれて福介さんはすごい顔つきになります。
お店の外で逃げるみたいにしている笑吉さんを追いかけ、雑踏で自分の思いを吐露すると、笑吉さんからモノのように扱っているだけで自分のことなんか好きじゃないと言われてしまいます。大嫌いだと言われ、その場で土下座する福介さん。周りの目も気にせずに地べたに頭を付けて謝り、自分のものになってと懇願するのを見て、笑吉さんが「お前、俺なんかよりずっと、人付き合い苦手なんだな」と言ってしまうくらい、かわいそうです。ここで、漫画にはないセリフがあって、ドラマCDでは「これでもだめか」っていうんです。
ここから先は、福介さんが美門さんに一ヶ月休職(実家の都合で帰省)を言い出して、福介さんのお客が全部笑吉さんの方に流れる。福介さんのお客からは福介さんを褒めることばかり。そうしているうちに、以前福介さんの策略で失客したと思われた笑吉さんのお客が、福介さんに会ったと言ってまた戻ってきてくれます。一ヶ月を過ぎても戻らないのに心配になってようやく福介さんの家に様子を見に行くと…。
完全に廃人のように部屋で酒浸りになっている福介さんがいます。休職理由も嘘。自分は何にも興味が持てなくて、生きがいがないとだめ。人生で本当に欲しいものが手に入らないならもう何もしたくないとボロボロになってしまった福介さんに、自分とお店をやるというのは嘘だったのかと笑吉さんが聞くと、泣きながらそれは嘘じゃない…というんです。あの怖いサイコパス福介さんが、こんなになるなんて…と思うわけです。そして、興津さんのその自暴自棄になって酒浸りのアルコール臭い感じが伝わるような演技にうひゃ~ってなっていました。初めて聴いたとき。
ようやくお店に戻り、美門さんに正式に退職を申し出て、最後に随分髪が伸びてしまった福介さんのカラーを笑吉さんがやってあげる。おずおずと、いつかまた一緒に仕事したいと言うのに、やはり返事はしないものの、髪を切るのに来るのはいいんじゃないかとこれまでの拒絶ではなく言う笑吉さん。
あー、もしかしてこれは二人がそのうち上手くいくんじゃないかと思ったシーンのあとに、店を出る福介さんに龍来さんが話しかけます。
そ!!こ!!!で!!!!!
これまでのあれこれが全て計算でやっていたことを龍来さんに言われるんです。
えええええええええ?????
いつから?いつからなの???
話としては土下座あたりからだとは思いますが…。
初めて聞いた時の衝撃はここがすごくて、もう、なんだかCDの1枚目からまた聴かないとわからない、ドコからドコまでが本心なのか、演技なのか…?
笑吉さんを手に入れたくてしたストーカー紛いの行為、手に入ったはいいが言うことを完璧に聞くほど好かれてるわけじゃない段階、壊れてもいいから強引にやるところ、そして、大嫌いと言われて土下座。この土下座から考えたんでしょうか?でも、土下座から根回ししたのではそこまで上手くいくのか?ってなるんですよ…。お客さまのこととか…。
福介さんは、一生笑吉さんから好かれる気持ちで上回ることはないからかわいそうと言われても、「ハッピーエンドは自力でもぎ取ってやる」と宣言します。トリハダ…!!!
エピローグは、ようやく福介さんがお店を出したあと、笑吉さんが福介さんのお店にいくところで終わります。すでにそこに行くまでにも福介さんの色々な仕込みがあるっぽいけど全然笑吉さんは気がついてない。多分ずっと気づかなさそう…。龍来さんも、結局は何も言わず見てるだけです。福介さんの執着を気持ち悪いと思いつつも、なんだかんだでじわじわと笑吉さんを手に入れるところを見ていつつ自分も似たようなものかと内心でおもって、ちょっとだけうらやましいと言うんです。これは、福介さんに執着される笑吉さんへなのか、それとも自分の執着をどれだけかかっても叶えようとする福介さんへなのか、両方なのか、わからないところが面白いですね(私は両方かと思ってます)
お店に歩いてくる笑吉さんの気配に「こい」とい思って、にこやかに迎えながらも最後にお店に入る時の漫画の顔も、「さあ、仕切り直しだ」の興津さんの台詞も最高でした。
最後、二人の店内の会話がある「カラーレシピ・トナー」、それから雑誌の付録になっていた「カラーレシピ・アクセント」と「入れたい福①と②」も聞きました。総じてチョロくて喘ぎと息遣いがかわいい内田さんと、全然食えない興津さんのやりとりでした。
雑誌に収録の時のインタビューが載っていたのですが(後でもう一度振り返りたいと思いますが)皆さん鬼原さんが好きそうなのと、内田さんのハッピーなのかという意見に、村瀬さんと興津さんはハッピーでしょと二人揃って言ってたのがめちゃくちゃ印象に残っています。
私は2のどんでん返しを聞いてひっくり返り、また聞き直したときもやっぱり同じようにひっくり返りそうでした。興津さんの演技、福介さんの弱ったところは嘘だと思ってやっているのかなとか、わからないくらい自然で鬼気迫る感じだったので…。
結局福介さんは、最初から最後まで自分なりに笑吉さんに執着していて、笑吉さんも、おかしな手段にでなければ彼なりに福介さんのことを好きだったんじゃないか、そして、そのうちに福介さんのものになるのかな、と思いました。
私の友達からは、笑吉さんがちょろすぎるのと、かわいそうすぎてツライと言われましたが、この話は福介さんに感情移入すると楽しめる作品なのかな、と思いました。笑吉さんはボロボロになった福介さんを見放せないし、たとえ酷いことをされても仕事の点で努力やちゃんとしていることを評価する真っ当さ、情の深さを福介さんは欲しいし好きなのかなと思うので、だからこそ、酷くし過ぎてないてしまった笑吉さんに萎えてしまって抱けなかったのかなと。
そんなに全力に人を好きで執着するのが、やはり龍来さんにはうらやましいのかななんて思いました。
はらだ先生の「カラーレシピ」は私の人生の中でもかなり衝撃作でした。もし「ワンルームエンジェル」を読んだことない方がいらっしゃいましたら、合わせてオススメです。
短くしようとしてるのに長くなって、多分読みにくくてすみません〜。未来の自分に向けてのメモのつもりなのでお許しください。
ここまでお読みくださり、ありがとうございました!!!
(やはり成人男性が互いのもみあげを触り合うフリートークってこれだけだと思うから、その点でも最高)(電気攻め革新的過ぎてできれば興津さん受けでも聞きたかったです)(今年も受け作品も出ますように)