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検証:女装者事件に削除の圧力があるか?
美山みどり
では、女装者が起こした事件について、記事の削除について「圧力があるのでは?」という観測を述べました。本編である「LGBT偏向報道のゆくえ」では、煩雑となるためにその検証は避けましたが、このnoteで検証してみます。
女性スペースを守る会が作成したリストをベースとします。あまり古い記事は「消えて当然」でもありますから、このリストの最新である、2023年の記事を検証することにします。
2023年といえば、LGBT理解増進法の成立、最高裁での経産省女子トイレ裁判での「未手術MtFの職場女子トイレ利用容認」、最高裁での手術要件の一部(生殖腺除去要件)の違憲判断など、「性自認至上主義」がとくに司法の場面で影響を与えた年でもあります。
それが一部の不心得な人々を刺激したようでもあり、女子トイレや女湯への女装者の「突撃事件」が相次ぎました。ですから、この年の事件は10件となり、他の年が多くても5件程度で推移しているのと比較し、突出しています。
検証について留意すべき事項
1. 魚拓が取られており、それを出発点として検証します。魚拓の多くはYahooニュースであり、Yahooニュースは比較的短時間でなくなります。「記事の掲載期間は、20日間~400日間です」と明言しているので、Yahooニュースが元にした記事を「魚拓ソース」と呼んで追跡します。
2. しかし、この魚拓に残る他の記事については、「同時期に起きた事件」の記事ですから、絶好の「対照群」となります。これらも検証の対象とします。これらの対照群となる記事が多く生き延びれていれば、「圧力」があった証明となります。
3. ケースによっては、「魚拓ソース」が「TBS news DIG」であることもあります。この「TBS news DIG」は「TBSテレビをキー局とするJNN28局を統合した新しいニュースメディア」なので、TBS系列のテレビ局の「総合ニュースサイト」な側面があります。ですので、できればそのテレビ局のソースの有無を検証します。この「TBS news DIG」のソースを「TNDソース」と呼び、元となるテレビ局のソースを「記事ソース」と呼びます。
4. さらに、「TNDソース」「記事ソース」が消滅している場合には、記事の冒頭テキストによる検索を行い、この記事の所在を確認します。
5. この年には「ススキノ首切り殺人」と通称される事件が発生しています。しかし、この事件は猟奇的な興味が強いために、ネット上の記事が多数存在します。ですので、この事件の検証は無意味と考えて外します。
ですので、以下のような評価を下していきます。
もちろん、「女装者事件が選択的に消えている証拠」は強く立論を証明するものですから、「あってはならない」状況であることを念押ししておきます。他のステータスではあまり積極的な「否定論拠」にはならないものであることは、明らかでしょう。
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A: 2/19 新発田市・建造物侵入罪
魚拓:https://www.nsttv.com/news/news.php?day=20230220-00000001-NST-1
魚拓ソース元:新潟総合テレビ
「魚拓ソース」元が直接「記事ソース」という例外的なケースです。「記事ソース」が消滅しているので、対照群は検証できません。
結果:消滅
記事検索結果:
4004.5 カツラを被りスカートをはいて・・・
ドラッグストアの女性用トイレに女装した男が侵入し逮捕 LGBT理解増進法成立を目前に物議を醸す
LGBT法案について思うこと
など。
記事検索の結果では、地元ローカルの別局「新潟テレビ」でも報道があった模様。こちらも削除されています。検証できず評価対象外。
B: 4/6 浜松市・銭湯に居座る
魚拓:https://archive.is/7Kt0E
魚拓ソース:Yahooニュース (消滅)
記事ソース:静岡朝日テレビ(存在)
対照群:
短期で消える魚拓元 Yahoo news は消えていますが、「記事ソース」の静岡朝日テレビでは存在しています。静岡朝日テレビLook!では過去記事をあまり消していないようです。検証に対しては消極的な結果。
C: 5/19 鴻巣市・強制わいせつ
魚拓:https://archive.md/cYYha
魚拓ソース:テレ朝ニュース(消滅)
記事検索結果では、東日本放送での記事が「記事ソース」であった様子。
記事ソース:東日本放送(消滅)
対照群:
20代女性に“わいせつ行為” 男性弁護士を不起訴処分東京地検(消滅)(消滅)
この事件は内容の消滅率が高いです。多くの対照群も消えていますが、一部残っているものもあります。残っている基準は不明。評価は中立的ですが、疑いは残ります。
D: 6/8 津市・女装して女湯に侵入
魚拓:(なし)
魚拓ソース:
記事ソース:伊勢新聞(消滅)
記事検索結果:
このニュースで現行犯逮捕された男はひょっとして、LGBT理解増進法案に対して身を挺して警鐘を鳴...
三重・津市で「女装して女風呂に侵入した男」を逮捕!逮捕された男は「私は女だ」と主張!グローバリスト主導の「LGBT法案」が可決された中、全国で同様の事例が多発していくことを危惧する声!
津白塚 極楽湯にヘンタイ現る
「報道された女装者が関わる事件リスト」で魚拓が付いていない記事。記事内容検索により伊勢新聞の記事であることを特定しました。最後の「津白塚 極楽湯にヘンタイ現る」によって、伊勢新聞でのURLは特定できています。「先日まで伊勢新聞HPトップでした」とのこと。
対照群がないために評価対象外。
E: 7/13 札幌市・公然わいせつ
魚拓:https://archive.md/F81kQ
魚拓ソース: yahoo ニュース(消滅)
記事ソース:北海道文化放送(消滅)
とはいえ、YouTube の上での 北海道ニュースUHBでは存在している。
対照群:
「警察の制服に憧れがあった」警察署に侵入し制服など盗む 47歳会社員の男を逮捕 駐車場から出た所を発見される 札幌市(消滅)
などあり、すべて消滅。評価は中立的。
F: 9/1 我孫子市・市役所女子トイレ侵入
魚拓:https://archive.md/o9FJp
魚拓ソース:yahooニュース(消滅)
記事ソース:チバテレ(消滅)
対照群:
全て消滅している。評価は中立的。
G: 11/11 佐野市・サービスエリア女子トイレ侵入
魚拓:https://archive.md/PHzmm
魚拓ソース:TBS news DIG(消滅)
記事ソース:TBSテレビ(消滅)
対照群:
この記事は、選択的に女装者犯罪の記事だけが消えています。仮説を肯定する典型例です。
H: 11/13 桑名市・女湯侵入
魚拓:https://archive.md/l0Jj6
魚拓ソース:TBS news DIG(消滅)
記事ソース:CBCテレビ(存在)
対照群:
「頂き女子りりちゃん」にはベトナム国籍の夫がいた 初公判の法廷で明らかになった素顔 20歳ごろからホストにのめり込む【裁判担当記者の取材メモ】(消滅)
“ハロウィーンの飾りつけ”リースを盗んだ疑い 67歳女を逮捕 防犯カメラに一部始終「ニュースを見た」と家族が本人を連れて警察に 「やっていません」と否認(消滅)
ソース記事が存在していて、さらに対照群は消えているものもあれば消えていないものもあります。基準は不明だが、評価は否定的とみなすべきでしょう。YouTubeのチャンネルだから残っているのかな。
I: 12/8 米子市・女湯侵入&不同意わいせつ
魚拓:https://archive.md/v9I8V
魚拓ソース:TBS news DIG(消滅)
記事ソース:BSS山陰放送(消滅)
対照群:
なぜ母親は、娘を自分の交際相手と性交渉させたのか…男の関心が娘に移り「焦っていました」 監護者性交等罪に問われた男と母親が裁判で語ったこと(存在)
「不倫しようぜ」認可外保育施設で日常的セクハラか「お尻の方とかもすごく触る」 元職員ら怒り…月イチで飲み会、断ると「解雇」(存在)
乗客が会社にクレーム「バスの運転手がSAでカレーを食べている」 休憩時間くらい食事したい…運転手SNS投稿の真意は?(存在)
「2歳の娘を連れて男湯に入ると、風呂の水面からただならぬ視線…」公衆浴場での経験 小児性被害の支援活動続ける理由は(存在)
この記事は、選択的に女装者犯罪の記事だけが消えている。評価が肯定的な典型例である。
結論
A: 検証不能
B: 両者とも存在
C: 一部対照群が残っているから、疑惑はあるが中立的と評価
D: 検証不能
E: 両者消滅
F: 両者消滅
G: 仮説を肯定
H: 記事が存在し、対照群が消えていたりいなかったり。やや否定的な評価
I: 仮説を肯定
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検証に適した記事が多くなく、なかなか難しい評価ですが、TBS news DIG では選択的に女装者犯罪について記事が消えやすい傾向がある、と結論していいのではないでしょうか。
とはいえ、2023年にはLGBT理解増進法や最高裁判決で世間を騒がせた「女装者犯罪」が2024年にはあまり報道されていないのを見ると、疑問に思うことも多いです。それらの事件の多くは、今では「ニュースソース」からは消滅していて、それを引用するブログなどで参照ができるだけのものも多いという結果です。
確かに報道機関のニュースは日々増え続け、整理しなければどうしようもないのも事実です。
性犯罪というニュースバリューが微妙であり、プライバシーに関わる部分も多い記事ということもあり、「消えやすい」事情というのも理解はできます。そこに「LGBTの権利を守れ」というお題目が作用したときに、このような記事を報道しない・報道してもすぐ消すという対応になりがちなことも、容易に想像できることでもあります。
2023年はLGBT理解増進法・最高裁の判決などで、とくに不安定な人々を刺激してしまった側面があります。だからとくにこの年に事件が多いのもうなづけることです。ならばこそ、この年は
最高裁が誤解されやすいメッセージを出してしまい、起きなくていい事件がいくつも起きた
司法にとって「恥ずべき年」として記憶されるべきでしょう。
「報道された女装者が関わる事件リスト」では取り上げられていないので、ここには挙げませんでしたが、いわゆる「振袖墨汁事件」という事件が 2023/1/8 に起きています。
この事件で器物損壊に問われた被告は「振り袖に憧れがあった」と動機を述べているが、公判では「自分は性同一性障害で、そのために振袖の新成人を狙った」という旨の釈明をしています。この件は「福岡TNCニュース」でも報道されて、TNCでは記事が残っています。yahoo news ではすでに消えていますが、これを引用した記事では、日テレやRKB毎日放送NEWS(TBS news DIGか?)の報道を引用した跡が残っています。しかし日テレなどの記事は見つかりません。
成人式で振袖に墨汁かけた男性(33)に懲役1年2ヶ月の実刑判決 → 「自分は性同一性障害 振り袖を着た女性を見て嫉妬心が爆発した!」
【性同一性障害】女性2人の振袖に墨汁をかけた男に実刑判決「振り袖を着た女性を見て嫉妬心が爆発した
産経新聞では「性同一性障害」という話は伏せられています。
このように、トランスジェンダー・女装者犯罪の報道については、しっかりと監視していく必要があることを否定する人はいないでしょう。
性犯罪は性犯罪です。
多目的トイレがどこにでもある現在、合法的に性別移行することは難しいことではありません。性同一性障害当事者としては「女装を口実にして、女性をレイプする」や「性犯罪の言い訳に性同一性障害を使う」などという事件が、当事者を「生きづらく」するだけのことであると感じています。私たちも犯罪は犯罪として、強く批判する必要性を感じています。
しかし、このnoteで問題としました、TBS news DIG では、この被告について、
同情的とも思えるような内容の記事を載せています。
内容が「同情的」ならば、活動家の逆鱗に触れない、と考えたのでしょうか? もはや逆効果にしかならないことを、マスコミは認識すべきです。
このような事件を起こす人がいなくなることを、切に願うばかりです。社会的な制裁として報道機関は臆せずに真実を報道すべきであると改めて思います。