自民党「女性を守る議連」の会合に参加しました。
2024年6月13日、自民党有志議員でつくる「全ての女性の安心・安全と女子スポーツの公平性等を守る議員連盟」(略称・女性を守る議連)において、「女性の安全・安心の確保を図るための立法の骨子案」をまとめるための会合に参加いたしました。
私たち「女性スペースを守る諸団体と有志の連絡会」(略称・女性スペースを守る連絡会)からは連絡会世話役 滝本太郎、「女性スペースを守る会」から一名、「性同一性障害特例法を守る会」浅利進、「平等社会実現の会」織田道子、「利他利他有興会」から一名の計5名が参加しました。(写真奥から順に、敬称略)
私たち女性スペースを守る連絡会は、女性スペースおよび女子スポーツを守る法律案を提唱してきました。まさに、この「女性の安全・安心の確保を図るための立法の骨子案」のベースになる元の法律案です。
再三にわたって、私たちは「女子トイレを含む女性スペースには、陰茎(男性器)をつけたままの人が立ち入らせないように」という、現在高裁に差し戻し中の特例法5号要件(外観要件その身体について他の性別にかかる身体の性器にかかる部分に近似する外観を備えていること)が改正されてしまった後を見据えての法律案を出し、議員立法での成立を目指してきました。
もし5号要件までもが違憲とされ、男性器がついたまま戸籍だけ「女性」となる元男性が現れた際に、戸籍女性には女性としての権利があるとして、女性スペースに入りこまれてしまうのではないか、という女性たちの不安を払拭するため、先んじて法律を作る必要がある、と活動してきました。
私たち性同一性障害当事者としては、手術を必要とする者に対してのみ手術後の生活を見据えた戸籍変更が可能となる法律「特例法」を維持していきたいとして活動をしておりますが、司法によって手術の必要はない、とした判断により、女性たちへの意図せぬ心配・不安を与えてしまってはいけない、という思いから、この法律の成立を願っております。
議連には実に数多くの実務者たる各省庁からの官僚が参加されておりました。国会議員の先生方も座長の片山さつき衆議院議員をはじめ、山谷えり子参議院議員、杉田水脈衆議院議員などが参加されておりました。
骨子案については、いかにも官僚が手を加えたであろう「身体的特徴」という文言が使われており、また公衆浴場や女子トイレといった具体的な表現は「通常衣服をつけないで共同して利用する」とする文言に置き換わっておりました。これでは「女子トイレは衣服をつけているからOK」という、間違ったメッセージになってしまう可能性が高い!と、いつもは温厚な滝本弁護士が声を大きく反対しました。私たち当事者としても、女子トイレに入れるのは「性別適合手術を終えて、男性器を切除した」「戸籍上の女性」に限られるべきだと主張しています。盗撮目的や性犯罪目的の「自称トランスジェンダーの男性」が入りこまないよう、法律でもしっかりとした条文を作るべきだと考えているからです。
かたちの上では、私たちの主張が汲み上げられたようにはなってはいますが、これではいろいろと不十分であり、とくに「通常衣服をつけないで共同して利用する」という表現などは、誤読されて正反対の解釈をされる可能性の高い文章になっております。
ですが、細かいことにこだわり、議論が長引くことによって、立法のチャンスを逃すことになっては一大事でもあります。もし解散してしまえば、今回の議員立法についてもご破産となり、また骨子を1から作り直す状況になるかもしれません。
今回の骨子、すべて納得しているわけではないのですが、議連の先生方のギリギリの判断という事情もおありなのでしょうか。こうなれば、女性スペースを守る最後の砦は「各施設の管理者の判断」となります。
ともかく、なんとかこの日の議連は収束を迎え、報道各社からそれぞれに記事が掲載されるに至りました。
議連が終わった後、ささやかな懇親会を行いました。麻布十番の「八十港」というお店で美味しい本格的な香港家庭料理をいただきました。本当に美味しいので、ぜひおススメです!
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