漆黒企業での新人いじめ
≪前回≫
漆黒企業での新人いじめは、全体で一人をいじめるというよりは
部長と課長が気に入らない人をいじめて
逆らえない周りが傍観者となるいじめだった
部長と課長は人間関係の切り離しが好きで
気に入らない人がいると、
本人がいない時に部長が全員に聞こえる声で
「○○はダメだな!どうなってるんだ?!」と課長に言い始める
すると、課長は
「言うこと聞かないんだもん!しょうがないじゃん!」
と2人劇業をはじめる
そうすると、他の社員は今、あの人がターゲットなんだ…?
と察する
そして、関わると道連れにされるのであまり関わらないようにする
そんないじめだ
初めのうちは陰でそういった事が繰り返し行われていて
陰で言うのを飽きると
月3回の全員参加の会議で、名指しでつるし上げに合う
人材の仕事は人が企業に入社しないとお金にならないし、
早期退職を防ぐために返金規定というのが設けられている。
例えば月に5人入社して600万円の売上があったとしても
5人全員が早期退職になってしまうと、
せっかく600万円だった売り上げも0円になってしまう
商品がある仕事もそうだが、
いくらで売りますが、3か月以内なら返金返品OKです
金額も保障してるし、使ってみてください!使ったら手放せませんよ!
といった感じ
「○○は今の営業の数字どうおもうんだ?」
「なんでこうなった?」
と矢継ぎ早に質問という名の詰められ、責められをする
内定辞退、早期退職の返金があったので…なんて言うと火に油
「そういうのも見越して売上をつくるのが営業だろぉぉぉぉぉ!!!」
と怒号が部屋に響く
とにかく理由を求めていない「なんで?」を繰り返し
会議の場で一人を吊し上げる
また、イラっとポイントとして
人の話を遮る
「それに関しては、8月ぶっ『いや、俺はな~!』」
と、もろ被せからの一人語りの劇場が開演
部長は自分のお気に入りメンバーを決めていて、
そのお気に入りメンバーになると売上が悪かったとしても吊し上げにはならない
ただ、部長のお気に入りメンバーになるためには
相当、足をなめるような行為をしないとならないので
なかなか新規メンバーはいなかった
そして、吊し上げで社員は何人も辞めていった
私がいじめられたきっかけ
色々な職種を扱っている会社だったが、
私が入社する5か月程前から
福祉の分野を伸ばしたいということで
保育士の人材紹介を新規事業として始めていた
私も、女という理由だけで
通常の職種+保育士の新規事業にも携わって欲しいと言われていた
当然、新規事業で力を入れるので
課長と主任と一緒にやってもらうという話だったが
実際に入社すると
主任はそもそも保育士に関わってすらいなかった
そして課長に「はい!やって!」と50枚くらいある紙を渡された
この50枚くらいの紙は、
会社に企業に紹介が出来なかった人の束+課長が連絡しなかった人の束
つまり、人材紹介として売り物にならない人の束を渡された
人材業界は初めての私はどういう流れか、
何から始めればいいのかさえ分からず
とりあえず、前職は企業に連絡していたので、保育園や幼稚園に電話をした
課長はというと、何を聞いても
「知らな~い」「自分でやって~」
と返された
娘と2歳しか変わらないと言われていたので
まさか、そんな歳が離れている人に対して意地悪なんてしないだろう
変なタイミングで声をかけちゃっただけだろう
そう思っていたが、
どんなタイミングできいても同じ答えが返ってきた
あ、この人、私から逃げてる?
私、なんか嫌われるような事した?と思った
部長がどうなってる?と課長に聞いても
「聞かれてるよ!」とこっちに振ってきたり
自分ではなくて課長に言っている内容なのに
「ちゃんと返事しなさい!」
と言ってきたし、
部長は新規事業の数字が6か月も上がっていないのをつつきたくて仕方なさそうだった
私からしたら、入社1か月で6か月の売上が経ってない事なんて
知ったこっちゃない話なのに
6か月も数字がでてないんだぞ!と怒られるのは私だった
課長の性格が徐々に分かってきた私は
あ、もうこれ、私が嫌いとかじゃなくて、
単純に新規事業から完全に逃げるなと気づいた
で、気づいたときには時すでに遅く
入社1か月目にして他の人みたに会議での吊し上げの対象になっていた
結局、入社して2か月目で、何も分からないながらも
保育士の人材の入社が決まり
250万の売上が立てれた
そこが課長の引っ掛かりポイントだったよう
全員参加の会議で部長が
「入って来たばかりの新人が、一番売上いいなんでお前ら恥ずかしくないのか!」
「課長変わってもらうか?どうするんだ?」
と発言してしまった
自分がやっていた時には上げられなかった成果が出たうえに部長にみんなの前で晒されてしまってプライドが傷ついたようだ
後から事務の人に聞いたが、私がいない時に
部長が、「あの子に一人にやらせないで、ちゃんと一緒にやれ」
と指示したそうだが、
「あの子、一人でやるって言うんだもん!」と大嘘を言っていたそうだ
何となく気づいていたけど…
ここで、課長のプライドが傷つき、
私は課長のいじめ対象となってしまった