漆黒企業で社内不倫に苦しんだ

≪前回≫

前回もすこし触れたが、
私が漆黒企業に勤めている３年６か月で一番苦しんだ原因は
自分が配属された課の課長のせいである。

５０代中盤女性、自分が常に女王様でいないと気が済まない
プライドが高く、自己中心的、嫉妬心が強い
自身の機嫌によりその日の勤務態度が全然違う
機嫌がいいときはスムーズに物事が進むが、
機嫌が悪いとヒステリックを起こし私の部下なんだから言われた事だけやりなさい！というのが口癖だった
思い付きでポンポン指示し、
従った結果、部長に勝手な事するなと怒られる
すると部下が勝手にやった！と人のせいにする
自分がミスやクレームを出しそうになるとその仕事を部下に丸投げして逃げるような人で
この世の女の嫌なところをギュッと濃縮したような人間だった

上司としても、人としてもまるで尊敬出来るところは無かった

そして一番厄介だったことが、

この課長、自分は既婚者で、
独身の部長と不倫をしていた事だ

漆黒企業の本社は地方にあり、
東京支店には２部門のみ、この部長は両方の部門の部長をしていたので、
東京支店の実権を握りしめていた
さらに、本社からの指示や視察はないので、
この部長もわがままし放題、やりたい放題だった

実権を握っている部長と自己中で嫉妬心の強い課長の掛け合わせは最悪だ
東京支店はこの５０代熟年カップルに振り回されていた

部長はなにかとこの課長に有利になるように動き、
インセンティブの操作や営業エリアの配置、
人員の配置を変えてしまったりと
小さな部で独裁政権が成立していた

さらに、課長の嫉妬心からか、
部長にありもしない報告をよくしているのを見た

入社して３日目の人には決まって聞く質問がある
「この仕事どう？」だ

入社３日目で、どうもこうも無いのだが、
この質問の答えに方によっては地獄の始まりとなる

突然ですが、あなたは入社直後に課長からこの質問が来たとしたら
どれを選びますか？

①「まだまだ、慣れてなくてご迷惑おかけします」
②「まだ、いっぱいいっぱいで、早く覚えられるようにします！」
③「楽しいです！頑張ります！」

どれも大差がないように思えませんか？
たった一つ、答えを間違えると地獄の門戸を叩くことになります

答えは③

課長からすると③以外は部長への報告対象

過去に①②のように答えてしまった人はもれなく部長に
「無理だって！」
と報告されていた

①は３日も経って慣れてないなんてやる気がない！
②はこの位でいっぱいいっぱいなんて、この仕事向いてない！
となってしまう様で、
部長は彼女兼課長からの報告をまんまと信用してしまっていた

もともと、部長もわがまま気質で、
社員は自分の駒、部下は上司のために働けと発言をよくする人だったので、スグに結果が出せない奴は辞めさせる
というスタンス
課長からのそういった報告を受けるとすぐに

「じゃあ、辞めさせろ」
となるわけだ

この言葉が出ると、課長は意気揚々と

「無理なら早く辞めて」

と本人に言うようになる。
そこから毎日のように１日１回は「どう？」「気持ちきまった？」
と繰り返し問われることとなる

普通にいじめだ

毎回、新人いじめはここから始まっていた

運よく私は、この質問が来たときに
「やりたかった仕事なので、頑張ります！」
とギリセーフを導き出していた
今となって考えると、
「この会社じゃなくても良いって言ってた！」
と湾曲して報告されてもおかしくなかった

第一関門は突破したが、
私は入社から半年くらいの間、新人いじめに合う事となる