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その代わりに世界が分岐します【現代詩】

ワオキツネザルであったし、今もワオキツネザルであるワオキツネザルは、平坦な道を歩いていましたが、移動石(いどういし)に脚をとられ、転んでしまった、かに見えましたが、しかし、そこが変曲点aでした。一瞬でフリスビーになり、どこまでもどこまでも空を滑っていきます。
駆け寄るベローシファカ。横っ飛びの軌道のその頂点を変曲点bとします。ハダカカメガイ(クリオネ)がひらひらと海中同様に、舞います。

木綿豆腐なのか絹豆腐なのか、そのようなテーマを含んだミニマルテクノが流れていて、架空陸生動物キャヌがゆっくりと歩いています。
深海生物センジュナマコの背中から伸びる、意図も目的も不明な突起物。

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ジブラルタル峻
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