肩の上の巨人

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【赤黄色の金木犀/フジファブリック】感想

1番好きなバンドの1番好きな曲。 必ずこの季節になると聴く。 郷愁を誘う歌詞だし、元々アコースティックなアレンジをする構想もあったらしい。 でも今の8ビートのバンドサウンドアレンジがバッチリハマってる。 クリーントーンのギターとロックオルガンの高音が澄んだ秋の空気感を感じさせるし、イントロのアルペジオが「日本の秋」過ぎて"たまらなくなって"しまう。 外国人から見たよそゆきの日本じゃなくて、平屋とか水たまりとか田んぼの中の畦道とか、灰色かったり茶色かったりする日本のノス

    • 『ネイティブダンサー/サカナクション』考

      思い出に立ち止まったまま 冬の花のよう この歌詞に共鳴できた時に、この曲の面白さは何倍にもなる様に思う。 冬の雪景色、きっと多くのものが白一色に染まり、生物の放つ彩りが失われている世界の中に、この歌詞の書き手はいる。 その中で咲く花は、寂しげで、儚げで、置いてけぼりで、 (周囲の景色との対比ではあるけど)とても美しい。 その"冬の花"は思い出の例えとして出てくる。 書き手の現実は面白みが無いのか、厳しい何かに直面しているのか、深い悲しみの中にいるのか、雪景色の中にいる

    【赤黄色の金木犀/フジファブリック】感想