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㊗日本ミステリー文学大賞新人賞受賞!『燃える氷華』斎堂琴湖|埼玉探訪記③
第27回日本ミステリー文学大賞新人賞を受賞した斎堂琴湖さん。受賞作『燃える氷華』の舞台である埼玉県のお話を斎堂さんに伺いました。
作品の裏話や書店さんのお話など、もっと『燃える氷華』を楽しんでいただくためのプチ情報をお届けします!!
埼玉探訪記 Vol.3
文=斎堂琴湖
みなさま、こんにちは。斎堂琴湖です。
第27回日本ミステリー文学大賞新人賞受賞、2024年3月にデビュー作『燃える氷華』が発売になりました。
『燃える氷華』の舞台になったご当地ポイント紹介第3回、今回は〈事件現場〉大宮駅をご紹介します。
大宮駅って東西出口の雰囲気がまるで違っております。
西口は大きなビルが建ちならんでいますが、一方の東口は見晴らしがよく、雑居ビルがずらりと並ぶ商店街へも行けます。
イラストレーターの上野幸男氏に描いていただいた『燃える氷華』のカバーイラストは、この大宮駅東口ロータリーです。
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大宮駅は、埼玉県内で一番の乗降者数を誇る大きな駅。
なにしろ東北新幹線、北陸新幹線、長野新幹線と言った各新幹線の停車駅。もちろん東京駅で乗り換えすれば中部関西方面からもさくっと来られます。
JRを使えば、京浜東北線で東京・神奈川方面、埼京線で新宿・渋谷・りんかい方面へも行けますし、ほかにも宇都宮線(ということは栃木に行ける!)、高崎線(ということは群馬に行ける!)も通っています。
広いためなかなか難易度の高い駅なのですが、定番待ち合わせスポットは〈まめの木〉のオブジェ前。
『燃える氷華』本文中でも、主人公が待ち合わせに使っています。
調べてみると正式名称はほかにあるらしいのですが、なぜかみんな〈まめの木〉と言っています。
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〈まめの木〉のいいところは、南北とある大宮駅改札のどちらからでもすぐわかるところ。
たとえば東京・池袋駅の待ちあわせスポット〈いけふくろう〉なんて北側すぎて「どこよ」と思うものですが、〈まめの木〉は大宮駅がわからなくても改札の真ん中目の前にある。迷子族にも優しい、これ重要です(笑)。
著者プロフィール
斎堂琴湖(さいどう・ことこ)
1968 年、埼玉県生まれ。所沢市在住。会社員。「警察官の君へ」で第27 回日本ミステリー文学大賞新人賞を受賞しデビュー。
『燃える氷華』あらすじ
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大宮署の刑事・蝶野未希は17年前に息子の遥希を亡くした。雪の日に、廃工場の冷蔵庫に閉じこめられて死んだのだ。犯人は捕まっていない。
ある日、非番で大宮駅を訪れていた未希は、駅前で発生した車の爆破事件に遭遇。被害者の三上は、遥希の葬儀を執り行なった葬儀社の社員だった。さらに数日後、三上の同僚だった男もまた、大宮駅前で刺殺される。17年前の事件が、時を超えて動き出した――未希は捜査にのめり込むが、思いがけない出来事が彼女を襲う。
次回もお楽しみに!!
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