宮本恒靖と歩く道

ガンバエキスポと題し、4万人キャパシティのパナソニックスタジアム吹田がほぼ満員、ホーム史上最多の動員を記録したジュビロ磐田戦はしかし、溜息と怒号の交じる勝点1に終わった。
相手ストライカーのルキアンが、わずか15分で2枚のカードを受け退場、前半終了間際には小野瀬のクロス性シュートが敵のエアポケットを突いて先制に成功、後半には何度かトドメを刺す機会を得ながら外し続け、交代をするたびに引いて守り、ラストプレーで与えたPKを沈められての、引分。入替戦に回ることとなる16位のサガン鳥栖との勝点差はわずか3。それはブーイングも起こる。

真夏の連戦で、心身ともに疲弊している。そうやからこそ、90分を通してどう闘うか、闘わせるかが肝要。先発にはミッドウィークをお休みした高江、高尾、さらにはパト。
フレッシュな選手たちは、持ち味も出していたと思う。
それでも温存していた矢島は、同ポジションの遠藤ではなく、高江の位置にそのまま入る。
何故にスケジュール上、西が丘へ行かなかった若者を最初に代えたのかはやや理解に苦しむ。
インサイドハーフの矢島と倉田で、宇佐美の決定機を作りはしたので、これを決めていれば割にはあったのかもしれないけれど。
宇佐美を井手口に代えたことで、ツートップの掛ける圧力は失い、重心は下がり、そして井手口は、ポジショニングもプレー判断も全盛期とはかけ離れ…。
最後のカードは、倉田にも疲れが見えていたためアデを準備していたものの、小野瀬の方も足にキてしまい、菅沼を入れて守備固め。
ストライカーを入れ、CBを上げ、事故でも起こせとボックス内に侵入してくる相手に手を掛けファウル。ラストプレーで蹴り込まれ終戦。これは不甲斐ない。

海外に新しい勝負を求める者、まだやれることをJで証明せんとする者、育成型期限付きでそのクラブをより高みに導かんとする者、頼もしい選手たちとの別れに対し、夏の市場でスカッドを狭めた。充分とは言えない質と量の補強で、もうその窓は閉じた。まだ、無所属選手なら獲得は可能やけど…。
特に足りていないと感じるのは、サイズとフィジカルのある中盤中央、前線でターゲットになれるバックアップ、左利きの左サイドアタッカー、かな。
今野を放出しながら、小柄とはいえ高までローンで出し、得点力は不足、コンチャはJ1未出場…。
鈴木雄斗は、やはり左サイドの選手ではないよな。右からのクロスにファー詰め、なら存在感も少しは出ると思う。細かい技術で突破するタイプでもなく、右足に持ち変えてのシュート性クロスとかの方が可能性はあるかな、いずれにしても、あまりインテリジェンスで差を出すタイプではないし、元は中央の選手なんやろけど、中央で決定的なプレーをするには色々と足りない感じで、ボールセキュリティが少し緩いのも気にはなる。
井手口の状態も、不安と言うよりもはっきりと不満。今の状態が続くようなら、J3の調整出場すら考えないといけないかもしれない。試合勘もコンディションも悪そう。

アウェーで鹿島、そして横浜FMと続く。
今のウチには、対戦相手より自分たちとの問題に向き合う方が大切なので、相手が上位かどうかはあまり関係ないと思う。事実、広島でも磐田でも、11人でも10人でも、展開も内容も違いながらも、スコアも勝点も同じやった。ポイントは、攻めることから逃げないこと。やったれ。

#ガンバ大阪 #GAMBAOSAKA

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