ネコの工具
パリ郊外の蚤の市に、アンティークの工具を扱う露店があります。
たくさんの古い工具、治具、何に使うかわからない鉄の塊、色々なものが並ぶ工具屋さん。どれも隅々まで錆を落として、きちんと油をさして、素朴なおじさんが楽しそうに販売されています。
歴史に価値を見出し大切に扱う精神を感じさせられる、見ていて嬉しくなる素敵なお店です。
聞いた話では、彼はずいぶん昔から変わらぬ姿勢で出店されてるそうで、本当に好きなんだな〜とこれまた嬉しく思います。
先日、工具をまとめてメンテナンスしていると、おじさんから買った工具のひとつに猫の刻印があることに気付きました。
その昔、猫がトレードマークの工具屋さんがあったのでしょうか。
はたまた自分の工具に猫の打刻を入れてる職人さんが居たのかな。工具にそんなことするくらいだからデコラティブで可愛らしいものをつくる人だったんだろうな、自分の飼い猫がモデルだったりして・・・なんて、シャカシャカ磨きながら妄想。良い時間でした。
工具ピカピカ、これからも大事に使います。