愛してるゲームを終わらせたいの感想を書く。第一話(後編)。
昨日から始めた1日1話愛してるゲームを終わらせたいの感想ツイート…にしようとした結果、全く文字数に収まりきらなかった感想文のような何かの投稿。
昨日に引き続き第一話「幼なじみは負けたくない」の感想(後編)をお送りします。
冒頭からの喫茶店でのやり取りで、私の気持ちはもうゆきやと同化していると言っても過言ではない状態まで仕上がった。
あんな圧倒的ヒロイン力を持った幼なじみに翻弄されながらも、必死に平静を装い、陰で努力を積み、なんとか対抗しようとするその姿!応援せずにはいらないでしょう。
かくして雛子さんに核心を突かれながらも作戦を用意してきたというゆきやは、わかな(妹)の力を得てなんとか髪型のセットを終えた。
別に自力で何とかなっても良さそうなこのシーンで、あえて妹の手を借りさせるあたりに作者からの「ゆきやは天然のイケメンにあらず!」という強いメッセージを感じる。
そんなゆきやが用意した策は少女漫画(恋キュン)!「りぶねす」の世界でもファンの多かった作品が今作でも活躍しそうだ。
みくが少女漫画を読んで盛り上がっている姿を見て、それを参考にしようという安直な発想。私は嫌いじゃない。(これがのちにとんでもない事態に繋がるとは…。)
少女漫画を参考にしようと言いつつ、「キラキラちゃらちゃら、求愛してんの?鳥かなんかなの?」の言いようにより、「ゆきやらしさ」が少しずつ見えてくる。
そうして独白される「なりふり構ってる場合じゃない…!」そりゃ4年もこんな関係続けてお互いに気がないわけがない…とは思いつつも、「今の自分じゃ釣り合わない」との思いからゲームを続けていること、そして絶対に勝ちたい理由が語られる。
この辺の設定の仕方が上手いというか、相手への好意をちゃんと認識した上で「釣り合う自分になりたい!」を原動力とすることで、「不自然に鈍感な主人公」にも「さっさと付き合えよ状態」にもならずに関係性の進展を楽しめるのかなと思う。
鏡の前で最後のシミュレーションをし、意を決して晴れやかな顔で玄関を出たゆきや。そこに現れたのは高校の制服に身を包んだみく!
ここら辺の即オチ感好き(笑)
ゆきやが一通りモノローグして気合い入れて、読者に「あ、これうまくいかないやつだ(笑)」って予感させてからの圧倒的な可愛さのみく。そんなみくに当てられてフラつき必死の形相で踏みとどまりながらも的確にみくのチャームポイントを挙げていくゆきや。
そんなゆきやの様子を見て可愛い動きで追い打ちをかけるみく。一連のやり取りの中でみくの可愛さが存分に表現されているが、真にみくに魅了されるのはこの後だった…。
次のページ(36ページ上のコマ)の「よし!よしよしよし!!」のみく、めっちゃ可愛くない!?
ここまで基本的にゆきや目線で描かれていて、みくは「ゆきやを手玉に取るヒロイン」として描かれてきているように思うんだけど、ここのあどけない表情で印象がガラッと変わるのよね。
下のコマでみくの今朝の努力が描かれて、「可愛いは作れる!」を地で行く様が描かれる。(みくが早起きして髪のトリートメントをしたことに対し「いつもより髪もサラサラして見える」と的確に気づくゆきや、見る目はあるぞ!)
そうして語られる「みくが愛してるゲームに一生懸命になる理由」。ここのシーン、大ゴマでみくの横顔が描かれてて好き!
ここでみくの「私が決めつけたって意味ない」「ゆきやの言葉で『可愛いよ』って言ってほしい…」という思いが明かされ、みく目線のキラキラしたゆきやが描かれるのだが、私は39p右上の「っていうか…」のコマでドアップになっているみくの眼(通称「堂本アイ」←今名付けた)がたまらなく好きだ!
ネクロマンスを初めて読んで、サフィを見た時から思っているが、堂本先生の描くヒロインの瞳が完全に恋する乙女の「それ」で美しすぎるよね!それがこんなドアップで見られるなんて……眼福じゃ。
話は戻り、明らかに5割増しくらいでキラキラしてるゆきやに対し、魅力を一通り語るみく。この辺で「ゆきやを手玉に取るヒロイン像」は崩壊し、「ただの恋する乙女」として一気に読者の近くまで降りてきてくれる感じがした。
次のページ、「私が可愛すぎて直視できないんでしょ〜?」への返答は「おっしゃる通りです!」しか存在しないところ、「朝日が眩しくてふらついただけ」という意味わからん言い訳をドヤ顔で語るゆきや。ここからの攻防はもう見ててこっちが恥ずかしくなるくらいの展開!
今日日壁ドンて、さすがゆきや流行が少し遅い(笑)けど一気に間合いを詰められてなんだかんだドキドキしてるみく。自分から詰めときながら甚大なダメージを受けるゆきや。
(もう書いてて恥ずかしくなってきたのでこっから先はそれぞれでお楽しみください(笑)私は43p左上のコマの唇を噛み締めるみくが好きです!)
一通りの応酬が終わり、47pからみくがやや暴発気味にスカートをくいくいして、ととのえととのえするという対青少年男子においてほぼ禁じ手といえる策に出る。(ここの「ととのえととのえ」みたいな謎擬音が結構散りばめられてて好き。)
一度はダメージを受けつつも、みくがそのまま行こうとするのを察し「それはダメだやめとけ。」と冷静に諌めるゆきや。この辺のやりとりで熱くなったみく諌めるゆきや、みたいな関係性の出し方が、必ずしもみくが手玉に取るだけじゃなくて、お互いがあっての二人の関係みたいなのが垣間見えていいなぁと思う。
「ブツブツ…なおしなおし」を挟んだ後、最後の言い合いで「ポッキーの方が魅力的だわ。」というワードが!のちに「ポキット(ゲーム)」と改変されるもこの段階ではわかりやすくポッキーだった。
その流れで「お前こそタコみたいだったぞ!!」と畳み掛けるゆきや。この頃からずっと「みくの怒った顔タコみたいだな」って思ってたんだなというのがわかるのは43話でのこと。
堂本先生はこういう「前に出したエピソード」を使い捨てにしないで、キャラクターらしさとしてちゃんと大切にとっておいているのがまた素敵だなと感じさせられる。
ここでわかなの仲裁により終了するも、その後右下のコマで一緒に駆けていく姿が一番それらしく見える気もした。
売り言葉に買い言葉で仲良く並走する二人。
みくに「全然似合ってないけどっ。」「焦ってるんでしょ?」と言われ無言で後ろ姿を見つめるゆきや。ここでゆきやが立ち止まって、みくがキラキラとした光を浴びながら少し先を行くシーン…いいよね。二人の今の関係性、あるいは高校デビューしたてのゆきやと、少し先を行くみくの現在地点のような演出としてもとても美しい。
最後は58pでみくとゆきやのキラキラワンショットから、みくの「むむむ…」顔で締めでした。
いや正直ね、1話でお腹いっぱいですよ(笑)
喫茶店のシーンでは終始みくのペースで、実際学校でも人気で。そんなみくに追いつく話なのかな?と思ったら、みくもまたゆきやの方を向いてひたすらに自分を磨いていたと。
相手の魅力を正しく認識して、相手に見合う自分になるために努力して、そんな二人がありったけの思いをぶつけあう。もう最高じゃん!!
そして何よりみくが可愛い!ヒロインが可愛い漫画は数あれど、やはり堂本作品は群を抜いているね。ただのキャラクターとしての容姿だけじゃない、仕草、表情、動きに至るまで、惜しげなく可愛さを披露してくれる。
それらが「刹那的な可愛さ」として消費されるのではなくて、ちゃんと「桜みく」としての個性、考え方、行動にまで落とし込まれているんだよね。
だからみくの怒った顔は「タコみたい」だし、(少し先だけど)「みくの理想のデートは…」という話にも繋がってくるんだよね。(みくの理想のデートのエピソード、個人的に超大好きなので、気になる方は「みくの理想のデート」をTwitterで検索!(最新表示にすると私のツイートが出てきます))
堂本裕貴先生のヒロインからしか摂取できない栄養素があると思います!
さて、とんでもなく長くなってしまった第一話の感想文。もし読んでくださった方いましたら、本当にありがとうございます。
思いの丈を制御しないまま書き綴ったものですが、熱量だけは伝わったと思います(笑)
先ほどブルースカイで第二話の感想をツイートしましたが、早速分割投稿を余儀なくされました。そしてそれでも語りたい内容の10%にも達していないように感じている自分がいます。
なので第二話以降もブルースカイと並行してnoteの作成を進めていこうかなと思っています。
ブルースカイという別荘地を得たことで、結果的により深く愛してるゲームを終わらせたい沼にハマる結果となりそうですが、こうした感想を自分の思うまま書けるという時代に感謝して…。
次回更新をお楽しみに!
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