ふらふら読書記(2)
幽霊ホテルからの手紙/蔡駿(訳:舩山むつみ)
語り手の友人が幽霊客桟
(客桟=旅館、みたいな感じらしい)
という名前のホテルに行き、
そこから毎日語り手宛に手紙を送ってくる。
読者は語り手の立場でその手紙を読んでいく、
というスタイルで話が進みます。
そのホテル、なんか色々ヤバくて、
「泊まらない方がいい」「帰った方がいい」
「そこは行かない方がいい」
「深入りしない方がいい」
とあれこれこちらは思うのだけど、
彼は全然帰らないし、
案の定深みにはまるんですね。
とても恐ろしいホテルだけど、
食事は美味しそう。
終盤は
手紙を読んでるだけだった語り手も動き出し、
物語がぐいぐい展開、
移動中だろうが、お腹が空こうが、
もう読み止めることはできません。
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