久しぶりの惰眠と周回ドラマ。
※MIU404最終話の薄っすらとしたネタバレがあるため注意。
数日前、一つ大きな山場を乗り越えた。乗り越えるのに6か月かかった。正直、終盤に関しては、記憶があやふやである。スマホで調べものや音楽やラジオを聴いていたら普通に制約時間を越していた。おかしいな、こんなはずでは。だが、とりあえず終わったのだ。よくやったと言わざるを得ない。今のうちに褒めておこう。まだまだやることがあって、それを自覚して自己嫌悪に陥る前に。
そして一昨日、今日とアマプラを交互に垂れ流しながら爆睡していた。もちろん制約時間など考えていなかった。もう許してほしい。だが、ここ半年の間で一番眠れた気がする。これが睡眠かとぼんやりした頭で窓の向こうの明るい曇空を見た。この山場が私にとってそれなりにプレッシャーになっていたことを実感した。なにせ、私はこれが終わるまで、まともに他の重要なことに腰を据えることができなかったのだ。マルチタスクができなさすぎるだろう。中学生の方がまだ要領よくやるよなと自分を嘲笑う。
明日から本腰を入れなければならないと思いながら、直近の用事の準備が間に合う気がしないなと軽く絶望する。こんなはずではなかったと毎回思う。だが受け入れるしかないのだ。やれることをやって、他の事を犠牲にした時間の分、何かを得ていると信じよう。どうしようもない自分に言い訳をして目を閉じる。一昨日も寝ていたはずなのに全く起きれる気がしなかった。
目を開けると夜になっていた。スマホを見ると、伊吹藍が走っていた。暫く見ていると最終話の終盤だと分かった。意識があったのはトランクルームを捜査する志摩と伊吹のあたりだったから、約四時間は寝ていたことになる。MIU404で睡眠時間を把握する、という謎の芸当をやってのけて、折角ならと最終話を見ておく。この様子だとあのバットエンドルート、巷ではバットリと言われる場面は過ぎ去ったらしい。私は意外とあの場面が好きだ。これまで、難しい展開を迎えながらなんとか乗り越えてきた二人の先にあった瓦解。鬱ゲー、鬱アニメというジャンルが好きな私にとってはかなり好みではある。あの場面だけは、90年代の薄暗いアニメみたいだった。SNSでイラストが飛び交う理由もわかる。あの演出は、夢なだけあってかなりアニメっぽさを感じる。その先にある彼らの行く末もかなり非現実的で同じ作品とは思えないほど暗い。だからこそ、現実で、目を覚まして事件解決に爆走する二人の姿がとても眩しく感じる。その姿も少し非現実的かもしれないが、MIU404という希望にしがみつく作品に噛み合っている。そして最後は現実世界にも介入し、終わっていく。
夢やそれまでの道筋は、暗くても血みどろでも悲しくてもいい。でも最後にある現実は明るくあってほしい。そんな私の我儘な気持ちをかなえてくれる作品だから何度も見てしまう。話数で睡眠時間が把握できるほどに。
MIU404に思いを馳せていたらまた時間が過ぎている。明日が近づいてくる。普通に嫌だなあ。でも、現実でしか山場や締め切りで苦しめないし、その息抜きにMIU404やアニメも見れない。noteも書けない。じゃあいいか、仕方ない。