怖くて素敵な彼が生きた物語。

9月30日。とうとう呪術廻戦が終わる。好きな作品が終わってしまうという気持ちと生きているうちに最終回が終わってくれるという気持ちが綯い交ぜになっている。最終回を読んだ時、私はどう思うのだろう。

忘れはしない。
はじめて読んだのは五条悟が獄門疆に封印された話だった。正月に訪れたレストランに置いてあったジャンプに掲載されていた。今思えば運命だと思う。
前後の展開を全く把握してなかった当時の私ときょうだいは五条悟が怖すぎて敵だと思っていた。「封印されて良かったんじゃない?怖いし!」とか抜かしていた。呪霊の思想である。
後にその怖い存在が最大の味方だと知ったとき、そして過去編を読んだとき、私は彼が大好きになった。ジェイソンやチャッキー、ミーガン、エスターといったホラー作品のマスコットキャラを推している心地に近かった。だからアニメ化したとき、彼がイケメンキャラとして押し出され、そして人気になると思っていなかった。あんなに目がキマってしまっているキャラ、怖くないのだろうか。私は綺麗と思う反面、やはりどこか怖いと思ってしまう。そういうところがのたうち回るくらい好きだ。
ともかく、五条悟に対してホラーを見出し、そこから話を追ってきた。毎週月曜日、良くも悪くも感情が揺さぶられまくった。五条悟周りで起きたことに関しては特に。先輩や親に語彙もへったくれもない感想を投げつけていた頃がもはや懐かしい。
今後私にとってそんな作品が現れるだろうか。現れたとしても、呪術廻戦で感じたあのライブ感は忘れられないだろう。
しっかり最終回を見届けたい。

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