Never Knows Best.
人生で見てきたアニメで上位に食い込むほど、大好きな作品「フリクリ」に登場する言葉である。セリフではなく言葉としたのは、登場キャラがこの言葉を発していないからでる。この言葉は、登場キャラのサメジマ・マミ美が吸っていた煙草に書かれている。一話の数秒しか出てこないが、恐らくファンの間では知らない人がいないほど印象的な言葉だと思う。
そんな印象とは裏腹に、制作陣によると最善の方法なんて誰にも分らないよね、という言葉通りの意味くらいしか含んでいないらしい。だが、この話を聞いてもっとこの言葉が好きになった。深い意味を持たず、率直でフラット。言葉が平温なので、自分の気持ち次第でポジティブなようにもネガティブなようにも感じるし、高ぶった気持ちを落ち着けてくれるようにも思える。私の憶測だが、マミ美がこんな言葉を書いて一人で煙草を吸っていたのは、自分の中にある鬱屈した気持ちをポジティブまではいかないまでもフラットに戻したかったのではないのだろうか。
これは、ハローキティに口が描かれていない理由と似ている。サンリオによると、ハローキティは、見る人によって一緒に楽しんだり、悲しんだりするように感じられるようにあえて感情を表す口という記号を書いていないらしい。フリクリの制作陣はそこまでの意図はないと思うが、私にとっての「Never Knows Best」は、ハローキティのそれと同じだ。
私がこんなことを書いているのは最近思うことがあったからである。
誠に得手勝手だが、これから忙しくなるなという自覚と他人に時間がないと急かされたとき、あらゆるやる気がなくなる。まさに、宿題やりなさいと言われて「今やろうとしてたとこなの!!」というマインドである。まあ、私の場合、学生の時分は「宿題やらないと」という使命感が皆無で、やろうとしていたどころか「心底嫌だ!やらない!」と思っていた。なので、このマインドに目覚めたのはごく最近である。精神の成長速度が亀の歩みだ。
しかし、どうあがいても急かされなければならない時期に差し迫っているのは確かである。その間、なにもしていなかった訳ではないが、当初の予定よりも進みが遅いなとはとても思う。他の事をしていたとはいえ、向こうからすれば私の事情など関係ない。だから並列して物事を進めるべきだったのだが、私はマルチタスクをうまくこなせない。手帳を導入してから全くできないという状態からは少しずつ脱している。だが、気を抜けば一つの物事に集中して、他の作業ができなくなることが多々ある。
なので、今回は、本当にやらなくてはならないことについては諦めてまとめて時間を作るようにした。初めての試みなので上手くいくかは全く分からない。しかも、このやらなくてはならないことについては今後の人生の方針に関わってくる。しかし、ものは試し。今後の人生とか言ったが、若し成功したとしても正直どうなるか見当もつかない。よりしんどくなるかもしれない。だが楽しくもなるかもしれない。分からないが、まあやってみよう。やりたくないことではないし。
ああ、これがNever Knows Bestか。そう思うと俄然、気持ちが落ち着いた。
10月10日 6時間31分
10月11日 7時間7分
言い訳:MIU404を流し見していたり、あのちゃんの許婚っきゅんをエンドレスリピートしていたらこんな使用時間になっていた。大反省。だ
が志摩一未と伊吹藍とあのちゃんが大変良かったので後悔はしていない。