GDAE

ベースを弾いた。初めて約2年ほどになるが、ここ半年まともに弾けなかったので実質約1年半である。はじめて間もないが、私はベースがかなり好きだ。チューニングして指やピックで弦を弾くという動作が好きでとても安心する。弾いていくうちに上半身が温かくなるのが心地いい。ワンフレーズでも弾けると嬉しいし、なんとなくtab譜を追いながら適当に弾くのも好きだ。なにより、ベースを持つと武器を装備したようでなんだかかっこいい。フリクリのハルコのようにベースを構えてみたりしている。1人暮らし特有の中二病的奇行である。

かなり前からベースをやってみたかったのだが、部活やサークルの雰囲気が険悪だったり、賑やかすぎる感じが苦手で諦めていた。その後、少し時が経ち、後ろ向きだった時期に「ベースをやろう」と突然思い立った。多分、何もできていない状況に耐えられず、現実逃避をしたかったのだと思う。1人暮らしをはじめて、時間や空間を自由に使えるようになったのも大きい。少し悩んでから、私は楽器屋へ向かい、初心者向けの比較的安価なベースを買った。この行動は、あの時の自分の唯一といっていいファインプレーだ。思っていた数十倍ベースを気に入り、次第に毎日弾くようになった。

今年の四月まではほぼ毎日弾いていたのだが、引っ越しや資格取得や今後のための準備というバタバタ、そして夏からはスマホ依存症に拍車がかかり、あんなに毎日弾いていたベースは、たまに弾くくらいになり、インテリアの一部になりかけていた。習慣をやめてしまうのは恐ろしく簡単だ。
だが、今日早速デジタルデトックス効果が出たのか、今日ベースを弾く時間が少しできた。物理的な時間の確保と同時にもうそろそろベースを弾けない状態が嫌になりはじめていたのもある。私は自分ルールがそこそこにあるタイプだが、ルーティンワークは得意ではない。自分で毎日やることを課しても守れないことが多い。しかし、嫌いではなく、特に挫折した訳でもない習慣はまたやりたくなるものなのか。これは新発見だ。

今日は、4月頃に練習していた曲を改めて弾いた。曲はpillowsの「Ride on shooting star」である。もうすっかり忘れていて、一からフレーズを覚えはじめている。フレーズ自体は比較的簡単なのだろうがリズムをとるのに手間取って、まだ上手く弾けない。全く原曲についていけていない。だがどうしようもなく楽しい。

本日のスクリーンタイム:3時間8分

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