001 #日本人ムスリムになった僕
ムスリムになった日のこと。
アッサラーム・アライクム。
昨日、無事にムスリムになりました。
館林のクバモスクで信仰告白と入信手続きを行いました。
友人のバングラデシュムスリムたち3人が中心となって、インドネシアムスリムの友人が6名加わり、総勢9名が実行委員というか、色々と準備をしてくださいました。
予定では、最初に信仰告白(改宗)をして、次に正午前の礼拝(ドゥアー)を全員で行い、イマーム(先生)の講話があり、食事を行うという流れでした。
信仰告白(改宗)というのは、ムスリムにとって一大イベントです。
イスラームの基本に「よいことをすれば、よいことポイントが最後の審判の際に加算される」というのがあります。
なので誰かを祝福するというのは、その人を祝うと同時に自分にも見返りがあるということだったりします。
60人ぐらい集まりました。
12時前ぐらいに信仰告白が始まりました。
事前に「入信証明書」を2枚渡され(届出用と自分用)、ここを読むから予習しておいてと言われます。
そこで小さな問題が発生しました。信仰告白の文言が「少しだけ違う」ということです。
信仰告白の事前サポートをしてくれた友人も「あ!」となっていましたが、若干そういうことはあるみたいです。
証明書には「ムスリムネーム」という欄があります。
ここは紛糾しました。
それぞれが僕につける名前をあげては議論をするのです。
インドネシアムスリムの仲間たちは「ムハンマド」で譲らなく、バングラデシュムスリムの仲間たちは「ムハンマドだけではダメだ」と譲らなく、結局、ムハンマドの後ろにもう一つ名前をつけることになりました。
僕の日本人名というか本名を教えてくれ、意味はなんだ?と聞かれます。
幸いなことに僕の苗字と名前はリンクしているのですが、そこがまた難しく、「素晴らしい名前だけれどもアラビックで表現できないぞ」となりました。
すると、インドネシアの友人が「ハッサンはどうだ?」とカードを切りました。
ハッサン(hassan)は預言者ムハンマド(SAW)の孫に当たる人です。
「ムハンマド・ハッサン」。
これには満場一致で「これでいこう!」と決定。
僕の名前は「ムハンマド・ハッサン・モリタ」となりました。
証明書に本名、生年月日、住所、電話番号、ムスリム名を記入していざ、改宗です。
まずアラビア語で信仰告白をします。
その後、日本語で繰り返します。
動画にあるのとだいたい同じ感じです。
最後の日本語を言い終わると、一斉に「おめでとうございます!」と握手を求められます。
僕の場合は、信仰告白が始まる寸前に友人たちが正装をして、ザッと僕の周りを取り囲みました。
そのなんか、強い絆というか、そういう仲間意識にグッと来るものがありました。
実際は動画を撮ったり、写真を撮ったりと思い出残し係だったのですが!
信仰告白が終わると、一旦、場が解散となります。そこでたくさんの先輩ムスリムたちがお祝いを言いに僕の所に来てくれましたし、アドバイスをそれぞれがしてくれます。
「先輩ムスリムは教えがち」というのがあるあるなのですが、まさにそういう感じですね!
その後、初めての礼拝が始まりました。
本番の礼拝なので誰も教えてくれません。イマームや前の人、横の人に合わせて、その動作を真似するだけです。とはいえ心の中では「スバハンアッラー」と唱えつづけます。
ムスリム人生ではじめての礼拝所・礼拝では自分のわからなさを実感をする良い機会だなあと思いました。
わからないからわかりたくなる。そういうチャンスだと思えばいいかなと。
イスラームにおいて、先ほども書きましたが、「先輩は教えたがりがち」あるあるなので、わからないことは聞いた方がいいですよねー。初めての人前でのウドゥー(礼拝前の浄化)でも、「これでいい?」と確認すると、つききっりで教えてくれます。
このお礼は、ムスリム初心者が現れた時に同じように教えてあげることで、返せるのではないかなあ?と思うのです。
礼拝が終わりしばらくすると、イマームによる講話時間が始まります。
今回は僕に対する「イスラームの心構え」的な内容でした。
本当は日本人のイマームの先生が館林に来る予定だったのですが、こちらからの連絡ミスがあり「昼と夜」と時間を間違えてしまっていたり、その後、ZOOMか何かのリモート会議で行う予定だったのが、タイミングがあわなくなったりで、今回はパキスタン人イマームからの講話となりました。
が、イマームからの申し入れで、「この後、千葉の市原に日本人の先生が来るから、一緒に来ないか?」とお話があり、こういう話には即OKするタイプなので、行くことになりました。
その後、みんなで食事となりました。
実行委員的な立ち位置で動いてくれた仲間たちが早くからマスジドに集まって作ってくれました。本当にありがとう!
ビーフビリヤニでした。嬉しい。
食事が終わるとみんな帰っていきます。
僕も友人のインドネシアムスリムたちを一旦家まで送って行ってから、またマスジドに戻ることにしました。
クバマスクのイマーム先生の車に同乗させていただき、日本人イマームの先生に会うため千葉は市原まで向かいました!
長くなったので、つづきはまた次回に。